オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

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 解説 

Σドライブ方式を採用したモノラルパワーアンプ。

Σドライブ方式を採用しており、スピーカーとのΣ結線が可能です。
Σドライブ方式はスピーカーのコーン紙(ボイスコイル)が動くことによって発生する逆起電圧による歪を防ぐために考案された方式で、4本のケーブルによってこれまでアンプ内で完結していたNFBの考え方をスピーカーの入力端子まで拡大しており、ケーブルもスピーカーの入力端子もアンプの内部配線の1つとして取り込むことでスピーカーの歪を抑えています。この方式により3mΣケーブル先端でダンピングファクター15,000というケタ違いの高性能を実現しています。
まず、スピーカーの+側とパワーアンプの帰還ポイントを結ぶ独自のΣケーブルを設置し、スピーカーの磁気回路が引き起こす逆起歪をはじめ様々な歪をスピーカーの入力端子で発生させないように制御しています。また、−側にもΣケーブルを設置して−側ケーブルもアースポイントと電源ループを分離しています。これによりスピーカーの入力端子とアースポイントの電位差をなくしています。

プリドライバー段にはカレントミラー3段増幅を採用しており、カレントミラー負荷とすることでアンプの裸ゲインを大きくとり、歪率を大幅に減少させています。
同時に出力段を駆動する信号源インピーダンスの正負両サイクルを等しくし、方形波の立ち上がり・立ち下がりの時定数を揃えてハイスピード特性を実現しています。

NFループを含む全ての信号経路にコンデンサーによる時定数を持たないDCアンプ構成を採用しており、低域特性を安定化しています。また、新設計のハイスピード回路と高fTトランジスタを採用することで超高域までレンジを拡大しています。
また、ΔVGSを抑えたデュアルFETを採用することでオフセット電圧を抑えており、十分なループゲインを確保しています。デュアルFETは特性の揃ったFETをワンパッケージに納めてあるため、温度ドリフトに対しても2つのFETが同一状態で変化します。これにより-10℃〜+60℃においても±20mVの優れた精度でオフセットのドリフト量を補償しています。

底面にパーチクルボード、信号が通過する背面パネルに非磁性体アルミダイキャストを採用しています。
またトランスは筐体内にありますが、新設計によって別筐体にしたのと同様の効果を実現しており、信号系に悪影響を与えるマグネティックディストーションの発生を抑えています。

電源部には大容量トランスと電流変動に強い12,000μFのコンデンサー2本を使用しています。

ASO検出型カレントリミッターを搭載しており、出力ショート時にトランジスタを保護するとともにスピーカー接続時にはリミッター効果を弱めて気になる異音の発生を防止しています。

スピーカープロテクションを搭載しており、電源ON後に回路が安定してからリレーが動作するため、スピーカーに無理なパワーがかかりません。また、スピーカーに直流電圧が加わった場合でも100msいないにスピーカーをoffにして保護します。

別売りオプションでリモートパワースイッチRC-55が販売されていました。
このRC-55を使用することでコントロールアンプL-08Cの電源スイッチに連動してON/OFFができます。RC-55には高信頼性のパワーリレーを2個使用しており、ACアウトレット2個ずつを約0.5秒の差でそれぞれONになるよう設計されています。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
<オーディオ特性(Power in →SP out)>
定格出力 120W(8Ω、10Hz〜100kHz、歪率0.02%)
150W(4Ω、1kHz、歪率0.002%)
全高調波歪率 0.002%(定格出力時、20Hz〜20kHz)
0.002%(1/2定格出力時、20Hz〜20kHz)
0.0005%(定格sy痛力時、1kHz、8Ω)
混変調歪率
60Hz:7kHz=4:1)
0.001%(定格出力時、8Ω)
0.001%(1W出力時、8Ω)
周波数特性 DC〜500kHz -3dB
SN比 120dB
ダンピングファクター 20,000以上(55Hz)
15,000以上(Σケーブル3m先端)
ライズタイム 0.7μs
スルーレート ±170V/μs
入力感度/インピーダンス 1V/50kΩ(IHF規準出力時)
<電源部その他>
電源コンセント 電源スイッチ非連動:1系統(300W)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 120W(電気用品取締法)
外形寸法 幅200×高さ165×奥行400mm
重量 8.7kg
付属 5mアース線
別売 リモートパワースイッチRC-55(\7,000)