解説　

Super DLD(Dynamic Linear Drive)サーキットを採用したプリメインアンプ。

Super DLDサーキットは、新開発のスーパーチャージャーを搭載してDLDの4つの電源回路をフル活用し、強力な電源部を構成してます。
従来のDLDサーキットは、ハイパワーアンプと専用電源、ローパワーアンプと専用電源というように、左右4つのアンプと4つの電源をそれぞれ切り換えて使っていたもので、電源の実質容量を増加する効果があり、音質に支配的な影響を持つローパワーアンプ動作時には電源容量を倍加するのと等しい効果を持っていましたが、SuperDLDサーキットでは電源回路をさらに強化し、スーパーチャージャーにより、これまでローパワーアンプ時には休止していたハイパワー専用電源からも、ローパワーアンプ駆動時にエネルギーを供給し、同様に灰亜ｐわーアンプ時には休止していたローパワー専用電源からもエネルギー供給できるように設計しています。
これにより、どのような出力時にも、常に電源容量が4つの電源のミックスされた値となるため、よりクリアで重量感あふれた音の再生を可能にしています。

8系統の入力端子を搭載しています。さらに、アダプターIN-OUT端子もあるので、グラフィックイコライザーなどの接続も可能です。

CDダイレクトスイッチを搭載しており、CDダイレクト・ポジションではインプットセレクター、モード、サブソニックの各接点スイッチとバランスボリュームをジャンプし、信号経路をシンプル化することでハイクオリティな再生が可能です。

Σドライブの設計思想はそのままに使いやすさを追求したΣドライブTypeBを採用しています。
NFループをスピーカー端子までかけることにより、歪や音質の劣化を招くパーツ類をNFループ内に入れ、アンプのスピーカー端子での性能を高めています。
また、全てのGNDをアンプのスピーカー端子に一点集中させ、GNDラインのパターンや線材による相互干渉の増加を抑えています。

ICL高GmFET差動入力とICによるイコライザーアンプを採用しています。
特に音質に影響を与えるアース回りは、直径0.26mmの単線を26本拠り合わせた従来の6倍の断面積を持つ潜在を使用してます。

ブラックモデルだけでなく、シルバーモデルもありました。

機種の定格

型式	SuperDLDインテグレーテッドアンプ
定格出力(両ch動作)	20Hz～20kHz: 125W+125W(6Ω、THD 0.007%) 105W+105W(8Ω、THD 0.004%) 1kHz: 150W+150W(4Ω、THD 0.004%) 110W+110W(8Ω、THD 0.004%)
全高調波歪率(20Hz～20kHz)	Phono→SP端子: 0.004%(定格出力時) Tuner、AUX、Tape→SP端子: 0.004%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時)
混変調歪率(60Hz:7kHz＝4:1)	Tuenr、AUX、Tape→SP端子:0.004%(定格出力時、8Ω)
周波数特性	Tuner、AUX、Tape→SP端子:DC～200kHz +0 -3dB
ダンピングファクター(50Hz)	1000
入力感度/インピーダンス	Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω Tuner、AUX、Tape:150mV/47kΩ Adaptor In:150mV/47kΩ
SN比(IHF-A)	Phono MM→SP端子:88dB Phono MC→SP端子:70dB(250μV) Tuner、AUX、Tape→SP端子:108dB
トーンコントロール	200Hz:100Hz±10dB 3kHz:10kHz±10dB
ラウドネスコントロール	+9dB(100Hz、Volume-30dB)
サブソニックフィルター(-3dB)	18Hz、6dB/oct
ライズタイム	Tuenr、AUX、Tape→SP端子:1.7μs
スルーレート	Tuner、AUX、Tape→SP端子:±100V/μs
出力帯域幅(歪率0.04%)	Tuner、AUX、Tape→SP端子:5Hz～50kHz
Phono最大許容入力 (1kHz、THD 0.003%)	Phono MM:200mV Phono MC:15mV
Phono RIAA偏差(20Hz～20kHz)	±0.3dB
出力レベル/インピーダンス	Adaptor Out:150mV/330Ω Tape Rec:150mV/330Ω
電源	AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法)	230W
電源コンセント	電源スイッチ連動:2系統、100W 電源スイッチ非連動:1系統、400W
外形寸法	幅440x高さ143x奥行383mm
重量	11.0kg