THORENS TD520 Super/TD521 Super
マホガニー仕上げ
TD520 SUper/SME3012R及びESOS機構:¥592,000(1989年頃)
TD520 Super/TP90L及びESOS機構:¥444,000(1989年頃)
TD521 Super/アームレス:¥392,000(1989年頃)
アクリル仕上げ
TD520 Super/SME3012Rアーム及びESOS機構:¥980,000(1989年頃)
TD521 Super/アームレス:¥780,000(1989年頃)
解説
TD520をベースにさらなる改良を加える事でリファレンスやプレステージに追随するターンテーブルを目指したレコードプレイヤー。
TD520Superはアーム付きモデル、TD521Superはアームレスモデルになります。
ターンテーブルには重量9kgの超合金砲金ターンテーブルを採用しており、慣性モーメントを最大限に利用する事で自然で滑らかな回転性能を実現しています。
また、ターンテーブルの比重を大きくする事でアームとカートリッジの動きに対する安定性が向上しており、運動支点が明確化する事でピックアップ性能を相対的に向上させています。
ターンテーブルの構造に特殊型二重ターンテーブルを採用しています。
この方式はアウターターンテーブルの内側にモーターと連動したもう一つのインナーターンテーブルを持つ構造となっており、ベルトドライブで駆動しています。
TD520Superでは砲金ターンテーブルの採用に伴ってこの部分にも検討が加えられており、アウターターンテーブルとインナーターンテーブルの径比率やセンタースピンドル位置の極小単位での割り出し、強度、摩擦係数、共振要素の排斥などの追求によって高い回転精度を得ています。
砲金ターンテーブルやインナーテーブルの重量を支え、初期性能を維持するため、吊り下げ式のフローティング・サスペンションには強化された設計がされています。
オリジナルの特殊ゴムマットシートを採用しており、レコードの滑り止め効果を得ると同時に砲金による鳴きを抑えています。
TD520Superにはエレクトロ・シャットオフ機構(ESOS)を装備しています。
この機能ではトーンアームがレコードディスクの最終溝をトレースし終えると、速度変化を電子回路が自動的に検出してアームをリフトし、同時にターンテーブルの回転を停止します。
キャビネットにはマホガニー仕上げとアクリル仕上げの2種類のバリエーションがありました。
TD500シリーズをTD520Superに仕様変更できるコンバージョンキットがありました。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | ワンステップ・ベルトドライブ |
モーター | ダブル・16極シンクロナスモーター |
回転数 | 33・1/3、45、78rpm |
回転数微調整範囲 | ±6% |
ターンテーブル | 30cm砲金製、9kg |
ワウフラッター | 0.02%以下 |
SN比(DIN45539) | 51dB(unweighted) 72dB(weighted) |
消費電力 | 7W |
外形寸法 | 幅550x高さ180x奥行410mm |
重量 | 20.8kg |
別売 | TD500シリーズ用コンバージョンキット(¥200,000) |