National EAS-20PX24(8P-X1)
1959年発売
¥4,100(1台、1967年頃)
解説
20cmの2ウェイ複合型スピーカー。
発売時は8P-X1という名称でしたが、その後インチからセンチに型名表記が変わった際にEAS-20PX24となりました。
ウーファー部には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コーン紙は分割振動から生じる歪を防止するために頂角を90゜付近にとり、緩やかなカーブの分厚いコーンを使用しています。この形状はコーンの曲げ振動に対して最も大きな剛性をもたせる事が可能です。
ウーファーコーンとボイスコイルの結合部にコニカル(円錐)型スティフネスを挿入しており、クロスオーバー周波数以上の高音を減衰させています。
ツィーター部にはコーン型ツィーターを搭載しています。
コーン紙のエッジには軽量粘弾性プラスチックを表裏二面に加熱接着する事でエッジの高次共振に対する制動を与えています。また、加熱接着とする事で安定した特性を得ています。
ツィーターからの直接音とウーファーのコーン紙に反射した音が鑑賞すると周波数特性が悪化します。これを防ぐためツィーターをウーファー軸上より偏心させた上、ツィーターに楕円不整形バッフルを取付けて3kHz以上の特性を改善しています。
6dB/octの定抵抗型ネットワークを搭載しています。
機種の定格
型式 | 20cm複合型スピーカーユニット |
許容入力 | 10W |
V.Cインピーダンス | 8Ω |
周波数特性 | 40Hz~16kHz |
最低共振周波数 | 40Hz~65Hz |
Qo | 0.6(fo=50Hz) |
出力音圧レベル | 100dB/W/50cm |
磁束密度 | 低域:10,500gauss 高域:10,500gauss |
クロスオーバー周波数 | 2.5kHz |
実効質量 | 7.6g |
最大外形寸法 | 直径207mmx奥行141mm |
取付穴寸法 | 193mm |
バッフル開口径 | 180mm |
概算体積 | 1000cm3 |
重量 | 1.76kg |