Technics ST-G4
¥39,800(1986年頃)
解説
基本性能を重視したFM/AMチューナー。
ツインクォーツを導入しており、フロントエンド部とMPX回路の2ヶ所にクォーツ制御を導入しています。
フロントエンド部ではクォーツ発振による正確な同調周波数を得ることで安定した同調を実現しており、MPX回路ではクォーツ制御を導入することで高いステレオセパレーションと低歪を実現しています。
ステレオ復調回路におけるPLLに、クォーツ発振信号を基準とする第二のPLLをかけたダブルPLL構成を採用しており、温度・湿度などの環境変化の影響を受けて変動するVCO(電圧制御発振器)のフリーランニング周波数を、常時19kHzに正確にロックしています。
リニアスイッチングMPX・ICを搭載しており、スイッチング部を大幅にシンプル化し、非直線素子を廃したダイナミック型のスイッチング部を構成し、リニアリティを格段に向上しています。
増幅、検波、ステレオ復調の全てをDC構成とすることで、より忠実な波形伝送を実現しています。
点灯した高品位エアチェックが可能なシグナル・フィデリティ・インジケーターを搭載しています。
クォーツ・レックレベルチェック機能を搭載しており、精度99.999%の333Hz基準信号を出力でき、デッキの録音レベル設定に活用できます。
受信局の入力信号強度をデジタル表示する、シグナル・ストレングス・リードアウト機能を搭載しています。
FM/AM計16局のランダムアクセス・メモリーを搭載しています。
オートスキャン・チューニング&オートメモリー機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76.1MHz~89.9MHz |
実用感度(75Ω) | 10.3dBf/0.9μV(IHF'58) |
SN50dB感度(75Ω) | mono:18.1dBf/2.2μV(IHF'58) stereo:38.1dBf/22μV(IHF'58) |
歪率 | mono:0.02% stereo:0.03% |
ダイナミックレンジ | 106dB(1kHz、100%mod、0dB) |
周波数特性 | 4Hz~18kHz +0.2 -0.5dB |
実効選択度 | normal:60dB(±400kHz) |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
イメージ妨害比 | 63dB(83MHz) |
IF妨害比 | 100dB(83MHz) |
スプリアス妨害比 | 85dB(83MHz) |
AM抑圧比 | 55dB |
ステレオセパレーション | 53dB(20Hz) 65dB(1kHz) 50dB(10kHz) |
リークキャリア(19kHz) | -70dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 522kHz~1629kHz |
実用感度(S/N=20dB) | 290μV/m、20μV |
選択度 | 50dB |
イメージ妨害比 | 40dB |
IF妨害比 | 60dB |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 9W |
外形寸法 | 幅430x高さ64x奥行241mm |
重量 | 2.2kg |