Technics ST-9300
¥128,000(1975年頃)
解説
9000シリーズのFMステレオチューナー。
フロントエンド部にはFM専用周波数直線型7連バリコンを採用しています。さらに、デュアルゲート4極MOS型FETによるRF増幅2段をはさむ複同調回路3段のほか、安定度の高い発振回路や本格的AGCを搭載することで優れた性能を実現しています。
IF部は信号系と制御系を独立させた回路構成となっています。
信号系には群遅延平坦セラミックフィルタ2個を用いるとともに、IC3個を含めた差動6段の構成とすることで、より忠実な波形の伝送と高い選択度を得ています。
MPXステレオ復調回路にはテクニクス独自のPLL方式を採用しています。
AF部は、安定化正負2電源方式により歪率を低減しつつ安定度を高めています。
2レベル選択のFMミューティングを搭載してます。
MPXハイブレンドにAUTOポジションを搭載しています。
セレクタはステレオ専用を設けた3ポジションとなっています。
マルチパス検出用オシロスコープ端子を搭載しています。
FM 4ch MPX out端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | FMステレオチューナー |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
感度 | 1.2μV(75Ω) |
選択度 | 75dB |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
イメージ妨害比 | 120dB(82MHz) |
IF妨害比 | 140dB(82MHz) |
スプリアス妨害比 | 120dB(82MHz) |
AM抑圧比 | 60dB |
SN比(400Hz、100%変調) | 80dB |
周波数特性 | Variable:5Hz~18kHz Fixed:5Hz~15kHz +0.2 -0.8dB |
分離度 | 45dB(1kHz) 35dB(10kHz) |
リーク・キャリア | Variable:-70dB(19kHz) Fixed:-70dB(19kHz、38kHz) |
出力電圧 | Variable:77mV~1550mV Fixed:770mV |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 30W |
外形寸法 | 幅450x高さ173x奥行373mm |
重量 | 12.1kg |