オーディオの足跡

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SB-MX5の画像
 解説 

TMD(テクニクス・モノコック・ダイヤフラム)を採用した3ウェイスピーカーシステム。

低域と中域の振動板構造にはTMD(テクニクス・モノコック・ダイアグラム)を採用しています。
TMDは、NASAで開発されたコンピューター振動解析を用いて数百回ものシミュレーションと試作を繰り返して設計されています。この構造では、従来のコーン型では別ピースであったコーン部とセンターキャップ部を一体構造化しており、さらにコンピューターシミュレーションから選び抜かれた独自の形状を採用することで、剛性を飛躍的に向上させています。その結果カップリングコーンによる節駆動と相まって、従来のコーン型の2倍にも及ぶピストンモーション域の拡大を実現しています。

低域にはTMDを採用した27cmコーン型ウーファーを搭載しています。
このユニットの振動板は、ピュアクロスカーボンとカーボンシートの2層構造となっており、軽量化、高剛性化とともに高内部損失化を実現しています。また、磁気回路には大型のストロンチウムフェライトマグネットを採用しており、磁気回路の支持にはアルミダイカストフレームを採用しています。

中域にはTMDを採用した10cmコーン型ミッドレンジを採用しています。

高域には2.8cm平面型トゥイーターを搭載しています。
振動板には、アルミの約3倍の曲げ剛性を持つ天然素材のピュアマイカを採用しており、ベリリウムやチタンなどの金属振動板に起こりがちな固有の鳴きが無い高音再生を実現しています。

ネットワーク部にはテクニクス伝統のリニアフェイズ・ネットワークを採用しています。
また、コンデンサーには大型音響用電解コンデンサーを使用することで低域と中域の音質も改善しています。さらに、配線にはLC-OFCをプリントパターンを使用せずにストレート結線とするとともに、チョークコイル締結用ビスには非磁性体を使うなど、細かい配慮で音質劣化を防いでいます。
クロストークによる悪影響を抑えるため、チョークコイルの相互干渉を防ぐ2分割方式としています。

エンクロージャーには日本古来の蟻型嵌込濃く像に着目して開発された新胴組法MCDジョイント工法を用いることで強度を高めており、バッフル板と側板とが常に圧着されているダイナミックバランスド・エンクロージャーを完成させています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:27cmコーン型
中域用:10cmコーン型
高域用:2.8cm平面型
再生周波数帯域 33Hz~48kHz -16dB
42Hz~40kHz -10dB
クロスオーバー周波数 450Hz、3.5kHz
インピーダンス
出力音圧レベル 91dB/W/m
許容入力 200W(MUSIC)
100W(DIN)
外形寸法 幅330x高さ574x奥行330mm
重量 16.5kg