Technics SB-M800
¥135,000(1台、1999年頃)
解説
DVDオーディオの広帯域に対応したトールボーイ型スピーカーシステム。
低域にはDDD(デュアル・ダイナミック・ドライブ)方式を採用しています。
この方式では、パッシブラジエーター付きのケルトン型ウーファーを背向させて同相でドライブすることで、低域でのキャビネット振動を大幅に低減し、正確な低域再生と優れた定位を実現しています。
SB-M800では、14cmドライブスピーカーユニットと18cm角型パッシブラジエーターを組み合わせたユニットを、前面に1組、後面に2組配置しています。これにより振動板面積を拡大することで低域再生能力を高めています。
中域には14cmコーン型ミッドレンジを搭載しています。
このユニットには、厳選されたマイカを重量比で40%添加したマイカコンポジット・インジェクテッド・コーン振動板を採用しており、ダイナミック・リニア・サスペンションの採用と相まって、ボーカル帯域の再現力を向上させています。
高域には2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットは、SB-M10000やSB-M1000に採用されたスーパーグラファイト振動板を採用しており、DVDオーディオなどの広帯域ソースに対応しています。
ネットワーク部には、ノンエッチングのアルミ箔とOFCリード線を使用した電解コンデンサーを採用しており、高音質化を図っています。
エンクロージャーはウーファー部とバッフル部を巧みに配置することで、振動による相互干渉を低減しています。また、バッフル板と胴板には鳴きの少ないMDFを採用し、さらに中高域バッフルには植毛を施して特性の乱れを抑えています。
凸型ピンタイプのネットキャッチを採用しており、空洞共振や反射による付帯音を低減しています。
極太コードや4mmプラグが接続できるバイワイヤリング対応金メッキスピーカー端子を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・5スピーカー・DDD方式・トールボーイ型・防磁設計 |
使用ユニット | 低域用:14cmコーン型x3 中域用:14cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 パッシブラジエーター:18cm平面型x3 |
再生周波数帯域 | 30Hz~100kHz -16dB |
クロスオーバー周波数 | 90Hz、3kHz |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 86dB/W/m |
許容入力 | 200W(music) 100W(DIN) |
外形寸法 | 幅240x高さ990x奥行370mm(ネット付) |
重量 | 28.0kg |