オーディオの足跡

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SL-P10の画像
 解説 

テクニクスの持つ電子回路技術とメカトロニクス技術の全てを投入し、音質と操作性を追及して開発されたCDプレイヤー1号機。

SL-P10の専用回路のほとんど全てを新開発のLSI、ICで構成しており、特にデジタル信号回路の誤り訂正には、独自のテクニクス・スーパー・デコーディング・アルゴリズム方式を採用し、一般のディスク(PS=10-3)で補間確立が5,000年に一度という最大能力を実現しています。
また、これらの電子回路を支えるメカニズム部の精度についても、心臓部の半導体レーザーピックアップそのものから開発を行っています。

CDプレイヤー専用としてLSI4種、IC8種を新たに開発・採用しています。

誤り訂正回路には、独自のテクニクス・スーパー・デコーディング・アルゴリズム方式を採用しています。
C1独立2重訂正+C2独立2重訂正という2重・2重の誤り訂正動作に加え、さらにそれらを総合的にチェックすることで、訂正不能になる確率は一般のディスク(PS=10-3)で補間確立が5,000年に一度となっています。

D/A変換部には1チップ16ビットD/AコンバーターをバイポーラICであるAN6806を新開発し搭載しています。
ニクロム系の薄膜抵抗を使用し、それをさらにレーザーを用いて精密トリミングする独自の製法により、非直線歪±0.002%を実現しています。

ターンテーブル・スピンドルモーターに1LSI、光学ピックアップ制御回路には7ICを採用することで、全面的な集積化を実現しており、高い信頼性を獲得しています。

ランダムアクセスプレイ、システムコントロールを集中制御する4KバイトマイクロコンピューターMN1564に加え、大型FLディスプレイの駆動、ディスク再生信号をデジタルデータに変換するデータスライサー、光学ピックアップの位置コントロールに、それぞれ専用のマイクロコンピューターを開発・採用しています。

ピックアップ部は、半導体レーザー、アクチュエーター、レンズ、プリズム、フォトディテクター等を精密アルミ一体成型ボディにユニット化しています。特に、アクチュエーター(フォーカス、トラッキングレンズ駆動メカニズム)は、テクニクスの誇るカートリッジ技術を駆使したもので、ツインパラレルサスペンションなどの独自の構造を備え、スムーズかつ正確なフォーカス・トラッキング・サーボを可能にしています。
トラッキングサーボは、特性の安定した3ビーム方式を採用しています。

ディスクターンテーブル駆動には新開発の小型D.D.モーターを採用しており、ターンテーブルに極力接近させた位置でのダイレクトドライブを実現しています。

ピックアップおよびその移動メカニズム、ターンテーブル駆動メカニズムは高精度に一体化しユニットして構成されています。

FLディスプレイを搭載しており、曲頭表示、収録最終位置表示、ピックアップ位置表示などが可能です。
また、プログラム予約表示や、演奏曲番/演奏時間デジタル表示、プログラム内容デジタル表示が可能です。

63組のランダムアクセスプログラムや、分秒単位の終了指定ランダムアクセスプログラムが可能です。

ディスクホルダー部にはピックアップ位置を確認できるインジケーターを搭載しています。

操作ボタンにもインジケーターを搭載しています。

ディスクのオートローディング機能を搭載しています。

ブラックとシルバーの2種類のカラーバリエーションがありました。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
<信号フォーマット>
標本化周波数 44.1kHz
誤り訂正方式 テクニクス・スーパー・デコーディング・アルゴリズム
<オーディオ>
オーディオチャンネル数 2チャンネルステレオ
DA変換 16ビット直線
周波数特性 4Hz~20kHz
ダイナミックレンジ 90dB以上
SN比 90dB以上
高調波歪率 0.004%以下(1kHz、0dB)
チャンネルセパレーション 90dB以上
ワウ・フラッター 水晶精度
<ピックアップ>
方式 アスティグマ3ビーム
対物レンズ・サスペンション ツインパラレルサスペンション
光源 半導体レーザー
波長 8000Å
<総合>
出力電圧 150mV(-20dB)可変
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 48W
外形寸法 幅430x高さ145x奥行333mm
重量 10kg