Technics SL-MA1
¥59,800(1986年頃)
¥55,500(1989年4月改定)
解説
電子駆動トーンアームを搭載したクォーツD.D.フルオートプレイヤー。
テクニクス伝統のプレイヤー技術を基に開発された電子駆動トーンアームを搭載しており、煩わしい操作を排除すると同時にカートリッジの性能を発揮させるアーム能力を実現しています。
電子駆動トーンアームには、垂直・水平駆動用モータを1つにした、独自のD.D.アームコントロールモーターを搭載しており、演奏状態ではアーム部に駆動用モーターの負荷がかからない設計とし、モータ駆動のフルオートアームながら従来のアームと変わらない高感度アームを実現しています。
また、モーター駆動を活用したインサイドフォースキャンセラ機能を搭載し、さらにアーム軸受けには初動感度7mgという伝統の4点支持構造高感度ジンバルサスペンションを採用しています。
電子制御フルオート機構を搭載しており、レコードを載せてスタートボタンを押すだけで演奏を開始します。
レコードの有無、レコードサイズを自動検出し、回転数も自動設定し、さらに演奏が終ればターンテーブルは自動的に停止し、アームもレストに戻ります。なお、レコードの終端検出には磁気特性を利用した無接触タイプのオート機構を採用し、アームに無理な力が加わらない設計となっています。
また、レコード途中の曲を探す際のキューイングやアームの移動は全てフロントのボタン操作で可能で、これらの動作状態をわかりやすく表示するLEDマルチディスプレイをアームベース部に装備しています。
レコード途中の曲や聞きたい部分を探す際に便利なサーチ機能を搭載しており、サーチキーの押し方次第で2スピードのサーチが可能です。また、サーチを離せばそのポイントで自動的にキューダウンします。
さらに、再びレコードの頭から演奏したい場合は、スタート・ストップキーを2度押せば再スタートします。
また、繰り返し聴くためのリピート機能を搭載しています。
駆動部には一体構造D.D.モーターを搭載しています。
回転数検出には全周検出F.Gを、基準信号発生にはクォーツを採用し、優れた回転性能を実現しています。
カートリッジには、プラグインコネクタ方式のMM型カートリッジを搭載しています。
また、従来型カートリッジにも対応するため、従来カートリッジ用シェルが付属しています。
本体の底ベースは耐振性、防振特性に優れた独自の音響素材TNRCで構成しています。また、キャビネットは高密度圧縮のパーチクルボードを鏡面仕上げの木目で仕上げています。
機種の定格
型式 | クォーツDDフルオートプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
制御方式 | クォーツ制御 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウフラッター | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.012%W.R.M.S(回転部のみ) |
SN比 | 81dB(DIN-B、IEC98A weighted) |
<カートリッジ部> | |
型式 | プラグインコネクタMM型カートリッジ |
交換針 | EPS-33CS(¥3,800) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14W |
外形寸法 | 幅453x高さ170x奥行408mm |
重量 | 9.0kg |