Technics SL-1200MK4
¥85,000(1998年頃)
解説
SP盤にも対応した1200シリーズのレコードプレイヤー。
メカニズムの回転方式にはDD(ダイレクトドライブ)方式を採用しており、モーター回転部はターンテーブルと一体化し、固定部はキャビネットと一体にした独自構造のDDモーターを採用しています。また、全周積分型FGによって正確な回転数を全周で検出するため、高精度な信号検出が可能となっており、高い回転精度とハイパワーの起動トルクを実現しています。
さらに、停止機構には純電子式ブレーキを採用しており、素早くブレーキがかかり、停止と同時に解除される構造となっています。
クォーツシンセサイザ方式を採用しており、DDモーターや高信号検出精度の全周検出FGと相まって正確な回転を実現しています。
また、連続可変式のピッチコントロールにもクォーツロックをかけおり、微調整することで好みのピッチで使用できます。このピッチコントロールスライダーはセンタークリックが省略されており、スムーズな操作を可能にしています。
スピーカーの直接音圧や外部振動に対する防振対策として三層構造キャビネットを採用しており、上部に高剛性アルミダイカスト、内部に一体成型のTNRC(Technics
Non-Resonance Compound)、下部に特殊重量級ゴムを採用することで、振動を低減しています。さらに、ターンテーブル裏面にはデッドニングゴムを貼り付けることで耐振性を向上しています。
また、二重バネを採用した大型インシュレーターによって外部からの振動の影響を低減しています。
トーンアームには精密アルミダイカストを採用しており、外部振動による影響を低減しています。
また、軸受け構造にジンバルサスペンションを採用しており、回転の中心を垂直回転軸と水平回転軸が交差する一点に明確化することで、全ての方向に同一の優れた初動感度を獲得しています。
ロック機構付きのアーム高さ調整機構を搭載しており、垂直トラッキングエラーを低減できます。
33・1/3、45、78rpmの3スピードに対応しており、SP盤の再生も可能です。
カートリッジ出力部からアンプ入力までの配線材にはOFC線材を採用しています。
ポップアップ式スタイラスイルミネーションを搭載しており、暗い部屋でも針先を照らすことができます。
ピンコードは着脱式となっています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
制御方式 | クォーツ制御 |
回転数 | 33・1/3、45、78rpm |
回転数微調範囲 | ±8%(連続可変) |
起動トルク | 1.5kg・cm |
ワウフラッター | 0.01%(W.R.M.S. FG直読) 0.025%(W.R.M.S.JISC5521) |
S/N比 | 78dB DIN-B(IEC98A weighted) |
トーンアーム | ユニバーサルS字形スタチックバランスジンバルサスペンション方式 |
回転軸感度 | 7mg以下(水平・垂直初動感度) |
アーム高さ調節範囲 | 6mm |
針圧調整範囲 | 0g~4.0g |
シェル質量 | 7.5g |
適用カートリッジ質量 | 3.5g~13g 9.5g~13g(補助ウェイト使用時) 3.5g~6.5g(シェルウェイト使用時) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 14.5W |
外形寸法 | 幅453x高さ162x奥行360mm |
重量 | 12.5kg |
付属 | ダストカバー ヘッドシェル OFCピンコード EPアダプター |
別売:サブウェイトセット SH-1200W(¥10,000) | |
適合カートリッジ質量 (カッコ内はシェルを含む質量) |
12.5g~16g(20g~23.5g) 15.5g~19g(23g~26.5g) 22.5g~25.5g(30g~33.0g) |