オーディオの足跡

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RS-M75の画像
 解説 

RS-M85と同じスリム設計を採用したステレオカセットデッキ。

RS-M75はRS-M85からキャプスタン駆動用モーターからクォーツロックが省略された構成となっています。また、リモートコントローラーでの操作もできません。

キャプスタン駆動用にテクニクスが開発した平面対向型のD.Dモーターを採用しています。
D.Dモーターはブラシレス・スロットレス方式のモーターで、構造的にはロータ(マグネット)がステータ(コイル)に対して平面的に対向しているのが特徴です。そして、フライホイールと一体化した永久磁石の回転子がステータ側に吸引された状態で回転し、スラスト方向のガタを抑えています。また、スリム化のためにモーターの直径は圧縮されていますが、ICによるコントロール回路の制御によって大型フライホイール以上の効果を実現しています。
さらに、サーボ回路にはFG(周波数発電機)によって速度と位相を合わせて制御する方式を採用しています。

リール駆動用には新開発のコアレスモーターを採用しています。
このモーターはコギングが無く回転が極めてスムーズなうえ、立ち上がりが素早く、さらに制御特性にも優れるなど、リール駆動用として理想的な条件を持っています。これにより、テープ速度変動やワウフラッター特性などを改善しています。

メカニズムのコントロールには、デジタル技術を駆使したICロジックによる純電子式回路を採用しています。
制御回路には新開発のIC(I2L IC AN6251)を使用しており、FFやREWからPLAYへの直接切換えなどが可能です。

録再用ヘッドには、素子から新たに開発したラミネート方式のSXセンダストヘッドを採用しています。
SXセンダストヘッドは周波数特性、歪特性ともに優れ、さらにフェライトヘッドに匹敵する寿命も持っています。

テープセレクターは、各テープに対するバイアス/イコライザをCrO2、ex、normalの3段に切換えできます。
さらにバイアス微調整ツマミを搭載しており、各基準値から約±15%の範囲で調整できます。

デジタルFLディスプレイを搭載しています。

MPXフィルタを内蔵したドルビーNRシステムを搭載しています。

録音中に内容の部分カットが可能なRecミュート機構を搭載しています。

タイマースタンバイ機構を搭載してます。

出力ボリュームやメモリーリワインド機構、フルオートストップ機構、照明付きテープカウンタなどを搭載しています。

機種の定格
型式 ステレオカセットデッキ
ヘッド構成 録再用:SXセンダストヘッド
消去用:ダブルギャップフェライト
使用モーター キャプスタン用:FGサーボ電子整流子方式DDモーター
リール用:コアレスモーター
録音バイアス方式 交流バイアス方式
消去方法 交流消去方式
周波数特性 Normal:20Hz~16kHz
CrO2:20Hz~18kHz
SN比 58dB(XAテープ、ピークレベル)
Dolby NR in:10dB改善(5kHz)
ワウ・フラッター 0.035%WRMS
入力感度/インピーダンス Mic:0.25mV(-72dB)/400Ω~10kΩ
Line in:60mV(-24dB)
出力レベル/インピーダンス Line out:420mV(-7.5dB)/22kΩ以上
Headphone:80mV/8Ω(可変)
使用半導体 トランジスタ:123個
IC:10個
ダイオード:54個
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 約33W
外形寸法 幅450x高さ97x奥行403mm
重量 約10.5kg