Technics RS-M50
¥74,800(1978年頃)
解説
デジタルデッキとしての基本性能を備えながら、豊富な機能を搭載したステレオカセットデッキ。
駆動モーターにはデジタルFGサーボモーターを採用しています。
このモーターでは、基準信号の環境変化をキャンセルする回路方式によって回転数ドリフトを0.15%まで提言しています。また、ICにおける独自の遮断システムを採用することで外来ノイズの影響をカットしています。
テープの走行系には垂直ホールド方式を採用しています。
フライホイールには直径83.5mm、ダイナミックバランス1g・cm以下の高精度のものを採用sいています。さらに、スラストガタを一方向に抑えるばねを設けることでテープ走行の安定を図っています。
ヘッドにはHPFヘッドを採用しています。
このヘッドはコア材にホットプレスフェライトを使用しており、硬質ガラスに匹敵する硬度を持つのでヘッド表面の磨耗を抑えて長く安定した性能を維持します。また、電磁特性から見ても比抵抗が大きく、広域の損失が少なく、優れた周波数特性と拾いダイナミックレンジを誇っています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNR回路を搭載しています。
この回路ではFMエアチェック時に問題となるパイロット信号を除去するMPXフィルタを内蔵しています。
無信号部分を検出する方式を採用したミュージックセレクタを搭載しています。
市販の各種テープに対応するため、バイアス3段、イコライザ3段の切換え機能を搭載しています。
また、バイアス微調整ツマミによって各種テープの性能をより的確に生かした録音ができます。
MICとLINEのミキシング回路を搭載しています。
望みの位置からテープを自動再生できるメモリーオートプレイ機構を搭載しています。
キュー&レビュー機構やクイックレビュー機構を搭載しています。
リワインド・FF時にメカニズムに負担がかからないフルオートストップ機構を搭載しています。
タイマースタンバイ機構を搭載しており、別売タイマーを接続することで留守録音ができます。
リワインドオートプレイ機構を搭載しています。
シルバーとブラックの2種類のカラーバリエーションがありました。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド構成 | 録再用:HPFヘッド 消去用:ダブルギャップフェライト |
使用モーター | デジタルFGサーボモ−ター |
録音バイアス方式 | 交流バイアス方式 |
消去方法 | 交流消去方式 |
周波数特性 | Normal:20Hz~15kHz CrO2:20Hz~17kHz |
SN比 | 57dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz) |
ワウ・フラッター | 0.05%WRMS |
入力感度/インピーダンス | Mic:0.25mV(-72dB)/400Ω~20kΩ Line in:60mV(-24dB) |
出力レベル/インピーダンス | Line out:420mV(-7.5dB)/47kΩ以上 Headphone:60mV/8Ω |
使用半導体 | トランジスタ:34個 IC:7個 ダイオード:19個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅430x高さ149x奥行267mm |
重量 | 約7.3kg |