Technics RS-M45
¥64,800(1979年発売)
解説
ソフトムと呼ばれる新思想を取り入れて開発したステレオカセットデッキ。
キャプスタン駆動モーターにはロータとステータが前後に対向して回転する独自の平面対向型ダイレクトドライブモーターを採用しており、このモーターを全周積分型デジタルFGサーボで制御することで優れた回転精度を実現しています。
また、リール駆動モーターには、DCモーターにマグネチックフリクション機構を装備した新開発のソフトムリールドライバーを採用しており、スムーズで俊敏な動作を可能にしています。
コントロール部は純電子制御によるICロジックコントロール方式を採用しており、スイッチ類にはストローク0.8mm、押圧70gのフェザータッチ・キーボードスイッチを採用しています。
ロジックコントロールを採用したことで、ff/rewからplayへのダイレクトチェンジが可能となっています。
録再ヘッドには透磁力、周波数特性ともに優れたSXセンダストヘッドを採用しています。
また、消去用ヘッドにはダブルギャップセンダストフェライトヘッドを採用しています。
メタルテープに対応するため、ローノイズ・高リニアリティ設計の録音アンプを採用しています。
4ポジションのテープセレクターを搭載しています。
-20dB~+8dBをリアルタイムに表示する18セグメントタイプ2色FLディスプレイを搭載しています。
このディスプレイにはオートリセットピークホールド機能を装備しており、メモリー回路によってピークレベルを約2秒間ホールドすることができます。
断続留守録音が可能なタイマースタンバイメカニズムやレックミュート機構、ドルビーNR回路、インプットセレクタを搭載しています。
また、これらのスイッチには軽快な操作のプッシュスイッチを採用しています。
テープイジェクト機構にはオイルダンプ式を採用しています。
ハイゲインのヘッドホンアンプを搭載しています。
ヘッドホンボリュームと兼用のアウトプットボリュームを搭載しています。
別売のワイヤードリモコンによって離れた場所からの操作が行えます。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ |
ヘッド構成 | 録再:SXセンダストヘッド 消去:ダブルギャップセンダストフェライトヘッド |
使用モーター | キャプスタン用:デジタルFGサーボDDモーター リール用:ソフトムリールドライバー(マグネチックフリクション機構付DCモーター) |
録音バイアス方式 | ACバイアス方式 |
消去方式 | AC消去方式 |
テープ速度 | 4.8cm/s |
周波数特性 | Normal:20Hz~17kHz XA:20Hz~18kHz Metal:20Hz~20kHz |
SN比 | 58dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz以上) |
ワウ・フラッター | 0.035%WRMS |
入力 | Mic:最大入力感度0.25mV(-72dB)/適合インピーダンス400Ω~10kΩ Line:最大入力感度60mV(-24dB) |
出力 | Line out:基準出力レベル420mV(-7.5dB)/負荷インピーダンス22kΩ以上 Headphone(可変):最大出力レベル125mV(8Ω)、520mV(125Ω) |
使用半導体 | トランジスタ:67個 IC:11個 ダイオード:27個(LED含む) 整流器:2個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 25W |
外形寸法 | 幅430x高さ97.5x奥行345mm |
重量 | 約6.1kg |
別売 | リモートコントロールボックス RP-9645(¥6,000) |