オーディオの足跡

PR:Technics/Panasonic/Nationalの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

RS-610Uの画像
 解説 

前面から操作が可能なカセットデッキ。

メカニズム部はオーソドックスな1モーターのベルトドライブ方式を採用しており、モーターには電子速度制御の直流モーターを採用しています。

テープを保護するためFFやREWなどの早巻きから直接PLAYに移れないように設計されています。また、PAUSEにはロック式を採用しています。
テープの終端ではオートストップがかかり、メカニズムが完全に解放されます。

録再ヘッドにはテクニクスが開発したLHヘッドを採用しています。このヘッドは従来のパーマロイ・ヘッドに比べて約10倍の寿命を持っており、クロームテープに対しても対応しています。
また、消去ヘッドにはクロームテープ対策を講じた全面フェライト構成のダブル・フィールド型を採用しています。
ヘッドカバーは着脱式となっており、メンテナンス性が向上しています。

電気回路はリニアリティと低歪率、低雑音を重視した設計が採用されています。
アンプの初段にはハイゲイン・ローノイズタイプのトランジスタ(2SC1327)を採用しています。また、電源部にはリップルフィルタを採用しており、電源トランスにはオリエントコアのシールドを施して安定化とSN比の向上を図っています。
マイクアンプ及びヘッドアンプには、バイアスリークの影響を抑えるためとラップコイルが挿入されています。

発振回路には2SC1449を用いたシングル方式を採用しており、発振周波数は80kHzとなっています。
また、発振コイルにはシールドケースによる密閉型を採用しています。

ノイズリダクションシステムとしてドルビーNRを搭載しています。

テープセレクターはノーマルとCrO2の2段切換え式となっており、クロームテープに対しては70μSの新定数を採用しることで音質改善を図っています。

録音レベルの調節は大型ツマミによる2連メインボリューム方式を採用しており、左右チャンネルのバランスが取りやすくなっています。また、独立したバランスボリュームを搭載しており、チャンネル間のバランス調整が可能です。

機種の定格
型式 カセットステレオテープデッキ
ヘッド 録再:高硬度パーマロイヘッド
消去:ダブルフィールドフェライト
モーター 電子速度制御モーター
テープ速度 4.8cm/s
録音トラック方式 4トラック2チャンネルステレオ
録音バイアス周波数 ACバイアス、85kHz
消去方式 AC消去
SN比 Dolby out:50dB以上
ワウ・フラッター 0.15%以下
周波数特性 Normal:30Hz~13kHz
CrO2:30Hz~15kHz
早送り巻戻し時間 90秒(C-60テープ)
最大入力感度/インピーダンス Mic:0.25mV(-72dB)/600Ω~20kΩ
Line in:60mV(-24dB)/470kΩ
出力レベル/インピーダンス Line out:420mV(-7.5dB)/50kΩ以上
Headphone:45mV(最大)/8Ω
使用半導体 トランジスタ:24個
FET:2個
ダイオード:16個
整流器:2個
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 約8W
外形寸法 幅336x高さ116x奥行290mm
重量 約6kg