National/Panasonic RS-262U
¥28,000(1970年代前半頃)
解説
性能、価格、意匠のバランスを考慮して開発されたスタンダードなカセットデッキ。
メカニズム部は非常に簡潔なものとなっており、フライホイール1個、プーリ3個、連動プーリ1組、ゴムベルト2本、モーター1個で構成されています。モーターは電子制御の直流モーターで、制御回路にはトランジスタ3個とダイオード1個を使用しています。また、キャプスタン(フライホイール)はベルトによって駆動しています。
ヘッドにはパーマロイのラミネート型を採用しています。
電気回路はチャンネル当りトランジスタ2個直結構成となっており、プリアンプを含む4個のトランジスタで構成されています。また、トップに新しい低雑音PNPシリコントランジスタ2SA666を採用することでSN比を向上させています。
オートリリース機構を搭載しており、録音中や再生中にテープが終端まで巻き取られると自動停止装置が働いてメカニズムが停止状態となります。
ローノイズテープとハイアウトプットテープに対応するため、バイアス切換式のテープセレクトスイッチを搭載しています。
テープヒスなどの高域雑音をカットするNSスイッチを搭載しています。
このフィルターはLC回路で構成されています。
ボリュームにはスライド式を採用しています。
ヘッドホンの再生が可能です。
モノラルとステレオの切換えが可能です。
レベルメーターを搭載しています。
ポーズ機構を搭載しています。
リセット・ボタン付きテープカウンターを搭載しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
録音トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ |
消去方式 | AC消去 |
SN比 | 45dB以上 |
周波数特性 | 40Hz~12kHz |
ワウフラッター | 0.18%(WRMS) |
入力感度/インピーダンス | Mic:-70dB/600~20kΩ Line:-30dB/150kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line out:0.5V(可変、最大)/50kΩ以上 Headphone:8Ω |
録再コネクター | CES規格 |
使用半導体 | トランジスタ:11個 ダイオード:4個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 約6W |
外形寸法 | 幅368x高さ96x奥行238mm |
重量 | 約3.5kg |