解説　

録音・脚製制御のために3種類の大規模LSIを開発・採用し、小型・軽量化を追及したデジタルオーディオプロセッサ。

デジタル信号処理回路には、テクニクスの半導体技術を駆使した大規模LSI(MN6601とMN6602)が採用されています。
チップサイズ6.08x5.58mmに約1万個の素子を集積したMN6601は、デジタル録音用LSIで、A/D変換されたデジタルデータに誤り検出符号、訂正符号を付加し、ビデオデータとして送り出します。
また、チップサイズ6.46x6.18mmのMN6602は約1万5000個の素子を集積したデジタル再生用のLSIで、デジタル信号の複合化や誤り訂正を行い、シリアルデータとしてD/Aコンバーターに供給します。

SV-100では、複合型A/D・D/Aコンバーターと録音再生制御用LSIを新たに開発・採用しています。
A/D変換、D/A変換両用として14ビット複合型A/D・D/AコンバーターMA6196を採用し、録音/再生制御用LSIとしてMN6603を採用することで性能・信頼性を高めています。

操作部には連続型録音ボリュームを採用しています。

正確な録音レベル設定が行える表示範囲-50dB～+6dBの2色FLレベルインジケーターを搭載しています。

VTRのトラッキング状態とバッテリー状態を表示するインジケーターを搭載しています。

マイクジャック連動式のライン/マイク入力切換えを搭載してます。

デジタルコピーアウト端子をリアパネルに搭載しています。

再生モード切換えスイッチを搭載しています。

AC(室内用)、バッテリーパック(屋外用)、カーバッテリー(車内用)の3電源方式を採用しています。
家庭用AC電源で使用する時は、バッテリー充電機能も装備した付属のACパワーユニットを使用しています。このACパワーユニットは、ビデオ/オーディオ切換え機能を搭載しており、１台のVTRの使い分け(映像用/デジタルオーディオ用)がスイッチ一つで出来ます。
また、屋外用には別売りバッテリーパックを利用することで連続1時間の使用が可能です。そして、車内用電源には別売りカーバッテリーコードが必要です。

機種の定格

型式	デジタルオーディオプロセッサ
PCM規格	EIAJステレオ技術委員会・ビデオ技術委員会ファイル STC-007"民生用PCMエンコーダ・デコーダ"による
量子化	14ビット直線
複合化	14ビット直線
録音時間	最大8時間(NV-T160ビデオカセット使用)
オーディオチャンネル数	2チャンネル、ステレオ
周波数特性	2Hz～20kHz ±0.5dB
高調波歪率	0.01%以下(1kHz、0dB)(インジケータ0dB表示)
ダイナミックレンジ	86dB以上
入力感度/インピーダンス	Line:30mV(インジケータ15dB表示)/50kΩ Mic:0.7mV(インジケータ15dB表示)/600Ω Video:1Vp-p/75Ω
出力レベル/インピーダンス	Line:400mV(インジケータ15dB表示)/600Ω Video:1Vp-p/75Ω Digital copy:1Vp-p/75Ω
電源	AC/DC/カーバッテリー(DC12V、1.6A)
消費電力	14W(DC12V) 50VA(AC100V、ACパワーユニット使用時)
外形寸法	本体:幅244x高さ95x奥行251mm ACパワーユニット:幅78x高さ95x奥行259mm
重量	本体:2.9kg ACパワーユニット:2.3kg
付属	専用バッテリーパック VW-VB10 専用カーバッテリーコード VW-AC5