Technics SH-F100
¥8,000(1979年11月発売)
解説
電子同調回路を内蔵したFMウイングアンテナ。
SH-F100はジグザグなパターンのアンテナ素子と2個のシリコンバラクタ及びコイルで共振回路を構成しており、43cmのサイズで0dBの利得をどの周波数ポイントでも得ています。また、アンテナのインピーダンスが定格値に対してどれだけ外れているかを示す定在波比(VSWR)も全帯域にわたってほぼ1に近く、ミスマッチングも極小となっています。
共振回路の同調はSH-F100内部のシリコンバラクタの容量を変化させることによって行っていますが、この容量変化のための制御信号は接続されたチューナーのアンテナ端子から選局と同時に自動的に供給されます。
電子同調回路による単一周波数同調のため、3MHz離調で10dBの選択度を実現しており、IM妨害の少ないFM受信が可能です。
FM帯域内に選択度を持つ事に加え、帯域外の100~500MHz抑圧能力も大きくなっているため、都市雑音にも強い設計となっています。
アンテナベースは、安定性の良いダイカスト製で、自由雲台を備えているため、アンテナ素子部の向きを自由に変えられます。
機種の定格
型式 | 電子同調室内型アンテナ |
動作利得 | -2dB(76MHz~90MHz) |
定在波比 | 1.2以下 |
インピーダンス | 75Ω |
半値角 | 90゜ |
素子数 | 1 |
指向特性 | 8字形 |
実用範囲 | 近距離強電界地域 |
外形寸法 | 幅428x高さ162x奥行113mm |
重量 | 0.85kg |