Technics SH-D1000

　解説　

パソコンと組み合わせることで音創りやシステム作りが可能なオーディオプログラマー。

DSPにあらかじめ専用プログラムが書き込まれている従来のプロセッサーとは違い、SH-D1000ではプログラム書き換え方式のDSPを搭載しています。これにより、手持ちのパソコンを使ってプログラムの変更や設定をすることで、幅広い機能を使用することが可能です。

独自のS-アドバンストMASH・クラスA D/Aコンバーター及びA/Dコンバーターを搭載しており、パソコンからプログラムを転送する以外にも、手持ちのシステムのDACユニットやアナログボリュームを利用してデジタルプリアンプとしても使用できます。

入力端子はアナログ1系統とデジタル(光)3系統を搭載しており、出力はアナログ2系統とデジタル(光)2系統を搭載しています。
さらに、1系統のデジタル録音出力を搭載しています。

パソコンで作成した音質調整プログラムをSH-D1000本体に3つまで保存し、読み出すことができます。

パワーアンプのBTL駆動ができます。

デジタルサンプリング周波数は44.1kHzに対応しており、MD録音などが可能です。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

テクニクスホームページで掲載されたソフトウェアはフロッピーディスクで購入が可能でした。

Windows95に対応したイコライザープログラムソフトが同梱されていました。
このイコライザープログラムではグラフィックイコライザー、AIイコライザー、ユニバーサルフリケンシーイコライザーが選択できます。

グラフィックイコライザーでは、素子数は9/15/28素子の3種類から選択でき、左右個別に±10dBのコントロールが可能です(28素子の場合はL/R同時)。また、各バンド別、または総合の周波数特性表示、及びQの調整も可能です。

AIイコライザーでは、周波数特性を数値によって操作するのではなく、"ヘビー - ライト"や"ソフト-シャープ"という音質イメージをディスプレイの2次元平面上でコントロールできます。
ユニバーサルフレケンシーイコライザーでは、バンドの中心周波数、バンドレベル、バンド幅、スロープの傾斜特性が11バンド独立で±10dBの範囲でコントロールできます。

テクニクスホームページからWindows95に対応した機能をダウンロードして使用することができました。

チャンネルデバイダでは、ステレオ2wayまたはモノラル4wayのチャンネルデバイダに設定できます。

EQCDはグラフィックイコライザとチャンネルデバイダーを合体させたソフトウェアで、入力信号をパラメトリックイコライザーでイコライジングした後、フィルターで帯域分割します。

SFC(サウンド・フィールド・コントロール)では、入力信号に反射音や残響音を付加することにより、リスニングルームをスタジアムなどのような響きにする効果があります。

デジタル・レベル・シフターは入力されたデジタル信号のピークを表示でき、入力信号のレベルをデジタル信号の領域で上げ下げすることができます。

STC(シェルビング・トーン・コントロール)はBass、Trebleで各5素子、計10素子のトーンコントロールが可能です。

バーチャルステレオでは実際のスピーカーの設置場所より外側に音場を作り出すことで、音の拡がりを増すことができます。

チャンネル・フェイズ・シフターではマルチウェイスピーカーの各ユニットの音の発生ポイントのずれを電気的に補正できます。

イコライザー・プログラムソフトの新バージョンとして、入力アッテネーション切換機能が追加されました。

※確認できた機能のスクリーンショットなどはページ最下部に記載してあります。

機種の定格

音質調整プログラム一覧