Technics SH-8040
¥29,800(1981年発売)
解説
ディメンションコントローラーとマイクミキシング機能を一体化したスペースディメンジョンコントローラー。
ディメンジョンコントローラーは、「音の広がり」を操作するアンビエンスと、「残響音」を付加する電子エコーの2つで構成されています。
アンビエンスコントローラーはテクニクス独自の音場制御技術によりステレオ音場の拡大と、音の前後・左右の方向感、距離感を電子的に創り出す音場再現システムで、最大240゜(リスナーの左後方30゜から前を回って右後方30゜まで)の音場が得られます。また、BBD遅延素子を使用した電子エコー回路は、信号に残響音を付加することにより、ホール効果による響きで音楽を楽しむことができます。
ディメンジョンon/offスイッチを搭載しており、効果の有無を切り替えできます。
ピークメーター兼用ディスプレイを装備しており、音の広がり状態をパターンの点滅で表示します。
また、出力信号レベルは2色LEDピークレベルメーターが表示します。
マイクミキシング回路により、各ソースとミキシングプレイが可能です。
また、BBDエコーにより自然なエコー効果が楽しめ、エコー量はエコーレベルツマミで自由に調整が可能です。
さらに、エコーポジション切換えスイッチをmicにするとマイクのみ、sourceにすると再生音とマイクの両方にエコーがかかります。
エフェクトポジションスイッチを搭載しており、スイッチをsourceにすることにより、アンプからの信号をストレートにデッキで録音することができます。
また、スイッチをrec outに切換えるとディメンジョン効果やミキシング信号など、自由な音創りをそのまま録音できます。
ブラックモデルもありました。
機種の定格
型式 | スペースディメンジョンコントローラー |
入力感度/インピーダンス | line in、play back:150mV/22kΩ mic:1.5mV/10kΩ |
推奨マイクロホン感度 | -72dB(0dB=1V/μbar)以上 |
出力レベル/インピーダンス | line out:150mV/600Ω rec out:150mV |
全高調波歪率 | line in:0.003% |
SN比(IHF-A) | line in:90dB |
最大出力 | line out:8V(1kHz、THD 0.01%) |
周波数特性 | line in:6Hz~50kHz +0 -3dB play back:6Hz~50kHz +0 -3dB mic:20Hz~30kHz +0 -3dB |
最大許容入力(1kHz、THD 0.01%) | line in:8V play back:8V mic:130mV |
ディメンションコントローラーエコー遅延時間 | 64msec |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 9W |
外形寸法 | 幅430x高さ53x奥行282mm |
重量 | 3.2kg |