Technics SU-V7X
¥79,800(1986年頃)
解説
SU-V10Xをベースによりコストパフォーマンスを追及したインテグレーテッドアンプ。
プリドライブ段に、高性能オペアンプを設けた利得制御回路を構成を採用しており、実駆動時に変動するスピーカー負荷に起因する出力段からの悪影響を排除し、プリドライブ段自身での歪の発生を抑えています。
パワーリニアサーキットを搭載することで、出力段におけるリニアリティを向上しており、高品位なスピーカー駆動を実現しています。
コンピュータードライブにより出力段の過渡的歪をマイコンがリアルタイムに解消しています。また、リニアフィードバックにより、NFBループ内に無限大増幅を可能にする独立帰還回路を構成し、可聴域の歪を低減しています。さらに、信号系と独立させたバイアス回路によりスイッチング歪・クロスオーバー歪を解消しています。
電源部には低損失・大容量を誇るパワートランスを搭載しています。巻線には無酸素銅線を使用し、従来より20%以上も太い線を高密度で巻ける独自の完全整列巻線を採用することでレギュレーションを大幅に向上しています。
平滑用電源コンデンサには、ロスの極めて少ない低ESR(等価直列抵抗)タイプを採用しています。
出力段と電源部を巧妙に一体化したコンセントレーテッド・パワーブロックを採用しており、電磁輻射による高域歪を解消しています。
フォノイコライザ部はMC基本設計となっています。
トーンコントロールには、ターンオーバー2段切換え機能を搭載しています。
映像入力端子を搭載しており、コンポジット信号の接続が可能です。
フロントパネルにも映像/音声入力端子を搭載しています。
聴いているソースとは別に、録音ソースを自由に選べるレックモードセレクタを搭載しています。
グラフィックイコライザ等の接続に便利な外部機器専用端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
実効出力(20Hz~20kHz) | 120W+120W(6Ω、0.005%) |
全高調波歪率 | 0.002%(定格出力-3dB、20Hz~20kHz) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.1dB 0.5Hz~170kHz +0 -3dB |
SN比 | 110dB(IHF-A) |
ダンピングファクター | 80(8Ω) |
負荷インピーダンス | main or remote:4Ω~16Ω main and remote:8Ω~16Ω |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:170μV/220Ω Tuner、Aux、Tape:150mV/18kΩ |
Phono SN比 | MM:88dB(2.5mV入力) MC:72dB(250μV入力) |
Phono周波数特性 | 20Hz~20kHz、RIAA±0.2dB |
トーンコントロール | Bass:±10dB(50Hz) Treble:±10dB(20kHz) |
ターンオーバー周波数 | Bass:250Hz、500Hz Treble:2kHz、4kHz |
ラウドネスコントロール(VR-30dB) | +9dB(50Hz) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 193W |
外形寸法 | 幅430x高さ142x奥行385mm |
重量 | 10.6kg |