Technics SU-C5000
※受注生産品
¥200,000(1990年頃)
解説
クラスAA方式とアクティブサーボ電源を搭載したコントロールアンプ。
フォノイコライザアンプ部にclassAA方式を採用しています。
大電流供給能力を持つSEPP出力段構成の電流ドライブアンプを搭載することで、出力電流がRIAA素子のインピーダンス変動にも影響を受けることなくAクラス状態での電圧増幅を実現しています。
デュアル低雑音FET差動増幅、カスコード付初段のハイスルーレイト回路構成とともに、MM92dB(2.5mV出力)の高S/N比と、0.0008%(20Hz~20kHz)の低歪を実現しています。
出力アンプ部にもclassAA方式を採用しています。
コントロールアンプの出力アンプ部は、パワーアンプの入力インピーダンスや接続コードによって負荷状態が変動しており、歪発生の原因となっていました。classAA方式を採用することで、これらの変動に対しても影響を受けずにAクラスの低歪・高品位再生のままパワーアンプをドライブしています。
ボリュームには4連構成ワイドDレンジボリュームを採用しています。
このボリュームは、表面を鏡面状に平滑化した抵抗体と、金メッキを施したワイヤーブラシの採用によって低歪・低雑音を実現しています。さらに、4連ボリュームのうち2連は出力アンプの利得コントロール用として動作させる新回路を採用することで、実使用状態や小出力再生時におけるS/N比を改善しています。
電源部にはアクティブサーボ電源を採用しています。
アクティブサーボ電源では、温度安定性に優れた電源専用の定電圧ICと、高周波特性に優れた広帯域ICを組合わせることで、カーバッテリーをもしのぐ優れたレギュレーションと、低域から高域まで広い周波数にわたるローノイズを実現しています。
また、一次電源ラインから流入する可能性のある電源ノイズ対策として電磁妨害用ラインフィルタを採用し、さらに、オーディオ信号用電源とビデオ信号用電源を別個の巻線を用いた独立電源としたうえでアースラインも完全分離するなど、電源からの信号混入にも徹底的な配慮がされています。
オーディオ入力8系統に加え、映像信号を同時にセレクトできるAV入力3系統+VTR入出力1系統を搭載しています。
さらに、出力系にはオーディオ出力2系統(フロント/リア)と映像モニタ出力1系統を備えています。
CDダイレクト機能を搭載しています。
この機能では、入力信号を金接点リレーのみを開始、ダイレクトに金メッキワイヤーブラシ採用のボリュームに直結できます。
信号劣化を抑えるため、インプット/レック/BGVが独立した電子セレクタを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオコントロールアンプ |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz) |
Phono1、2 MM:0.0008%(EIAJ) Phono1、2 MC:0.0009%(EIAJ) tuner、CD、aux、AV1/TV、AV2、digital processor、tape1、tape2/VCR、DAT:0.0007% direct-CD、digital processor:0.0006% |
S/N比 | Phono1、2 MM:92dB(IHF66) 87dB(EIAJ) Phono1、2 MC:76dB(IHF66、250μV) 81dB(EIAJ) tuner、CD、aux、AV1/TV、AV2、digital processortape1、tape2/VCR、DAT:109dB(IHF66) 100dB(EIAJ) direct-CD、digital processor:110dB(IHF66) 100dB(EIAJ) |
最大許容入力 | MM:160mV MC:6.4mV |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅484x高さ131x奥行360mm |
重量 | 11.0kg |