Technics SU-A700
¥49,800(1994年頃)
解説
テクニクスが独自に開発したパワーMOS-FETを採用し、MOSクラスAAを実現している。
MOSクラスAAにおいてMOS-FETは、独自のクラスAA出力段のA級動作電圧制御アンプに用いられ、一方で大出力動作に勝るバイポーラトランジスターの電流増幅アンプが電流供給を専任する間に、電流出力0という理想的な動作状態でその優れたリニアリティーを最大限に発揮します。
従来一本的なアンプはトロイダル、もしくはEIトランスを用いてきました。両タイプに用いあられている角型断面のコアは、均一なコイルの巻き付けを防ぎます。これが磁束の部分集中を生み、効率を手かさせるとともに磁束の漏洩を発生させます。
この問題を解決するために、テクニクスでは新開発のRコアトランスを採用。断面が円形コアにコイルが緊密に巻かれ、均一な磁束が形成されるため、磁束の漏洩が極めて少なくなっています。
アナログプレイヤーで培った防振構造の成果を最大限生かし、シャーシベースに優れた振動減衰特性を持つ多層構造T.H.C.B.を採用。鋼板シャーシと硬質ラバーによる多層構造により、不要な振動を減らし、より品質の良い音を実現。
高音質X-Pro電源コンデンサーを採用。
金メッキ接点リレーによる端子直結の入出力切換えで、高い信頼性を確保。
A、B2系統のスピーカー端子。同時駆動(8Ω+8Ω)も可能です。
テクニクスのCDプレイヤー、チューナー、カセットデッキの基本操作までひとつで可能なシステムリモコンを標準装備。ボリュームのアップダウンはモータードライブです。
機種の定格
型式 | インテグレーテッドアンプ |
定格出力 | 50W+50W(20Hz~20kHz、0.02%、6Ω) 40W+40W(20Hz~20kHz、0.01%、8Ω) |
定格歪率 | 0.01%(20Hz~20kHz、定格出力、8Ω) |
全高調波歪率 | 0.01%(20Hz~20kHz、定格出力-3dB、8Ω) ※10次高調波までの総和 |
ダンピングファクター | 60(8Ω) |
負荷インピーダンス | 4~16Ω(A、B)、8~16Ω(A+B) |
周波数特性 | tuner、CD、aux、tape1、tape2:20Hz~20kHz(+0dB、-0.3dB) 3Hz~80kHz(+0dB、-3dB) |
イコライザー偏差 | 30Hz~15kHz(+1dB、-1dB) |
入力感度/インピーダンス | tuner、CD、aux、tape1、tape2:150mV/22kΩ phono MM:2.5mV/47kΩ |
トーンコントロール特性 | ±10dB:50Hz、±10dB:20kHz |
S/N比 | tuner、CD、aux、tape1、tape2:83dB(EIAJ)、99dB(IHF’66) phono MM:78dB(EIAJ) |
消費電力 | 140W |
電源 | AC100V、50/60Hz |
外形寸法 | 幅430x高さ125x奥行318mm |
重量 | 6.4kg |