オーディオの足跡

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SU-8600の画像
 解説 

SU-10000、SE-10000で提起した動的歪をさらに追及したプリメインアンプ。

電源部の安定度を高めトランジェント歪を抑えるため、±6電源方式とするとともにパーツの精度などを向上しています。

トーンコントロール回路の出力段、メイン部のプリドライブ段は、トランジスタとダイオードを組合わせた定電流負荷を採用しており、電圧が変化しても一定電流が確保され、ゲイン変化や歪の発生が少ない安定した性能を発揮しています。
また、±6電源の定電圧電源により、大入力時にも安定度の高い動作を可能にしています。

イコライザ回路は、差動増幅、変形SRPP出力段の2段直結構成となっています。
低雑音トランジスタを選別使用している事も相まって、SN比を改善しています。

メインアンプ部は、差動増幅、エミッタフォロワ、電圧増幅、出力段という回路構成となっています。
±4電源の安定化電源の採用や、透磁率の高いコア、巻線の径を大きくしたレギュレーションの良い電源トランスを用いた事、15000μfの電解コンデンサの使用により、動特性を向上しています。

トーンコントロール部は、カレントミラー負荷を持つ差動増幅を初段にし、適切なゲイン配分をした3段直結のトーンコントロール回路となっています。
また、ターンオーバ周波数は低音、高音それぞれ2段切換えとなっており、トーンディフィートスイッチも搭載しています。

ボリュームには、使用頻度の高い-30dB~-40dBのレベル設定が2dBステップで行える新開発の26接点形アッテネーターを採用しています。
ディテント+ラウドネス端子を搭載しており、小音量時には自動的にラウドネスが働き、低音の不足を補います。

ロー・ハイフィルタやラウドネススイッチ、テープモニタ回路、ミューティングスイッチなどの機能を搭載しています。

別売りでウッドケースがありました。

機種の定格
型式 ステレオプリメインアンプ
<パワーアンプ部>
実効出力(両ch) 1kHz:76W+76W(8Ω)
20Hz~20kHz:73W+73W(8Ω)
全高調波歪率 0.08%
出力帯域幅(両ch、8Ω) 5Hz~70kHz -3dB
周波数特性 5hz~100kHz +0 -3dB
SN比(IHF-A) 115dB
残留雑音 0.3mV
ダンピングファクター 50(8Ω)
入力感度/インピーダンス 1V/47kΩ
負荷インピーダンス Main、Remote:4Ω~16Ω
Main+Remote:8Ω~16Ω
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス Phono1、2:2mV/47kΩ
Tuner、AUX、Tape Deck1、2、Playback:150mV/47kΩ
Phono最大入力(1kHz、RMS) 200mV
全高調波歪率 0.08%
SN比(IHF-A) Phono:73dB
Tuner、AUX:92dB
周波数特性 Phono1、2:RIAA標準カーブ ±0.4dB
Tuner、AUX:5Hz~80kHz +0 -3dB
トーンコントロール Bass:50Hz、±12dB
Treble:20kHz、±12dB
ターンオーバ周波数 Defeatスイッチ付
Bass:250Hz、500Hz
Treble:2.5kHz、5kHz
フィルター Low:30Hz、-6dB/oct
High:8kHz、-6dB/oct
ラウドネスコントロール 100Hz、+8dB(Volume -30dB)
出力電圧 Pre Out:1V(定格)、8V(最大)
Tape Deck1、2、Rec Out:150mV
<総合>
電源電圧 AC100V、50/60Hz
消費電力 180W
外形寸法 幅450x高さ173x奥行345mm
重量 12.7kg
付属 回路保護ヒューズ(5A)x1
別売 ウッドケース SH-780(¥4,000)