Technics SU-7600
¥39,800(1975年頃)
解説
完全ディスクリートパワーアンプを搭載したステレオプリメインアンプ。
パワーアンプ部は、低雑音、ローノイズトランジスタを使用したディスクリート方式となっています。
回路構成は全段直結差動増幅完全コンプリメンタリOCL回路となっており、差動増幅の後段にエミッタフォロアを挿入し、後段とのマッチングを良好にするとともに、小信号時の歪を減少させています。
イコライザ回路には、特に厳選したICを使用し、低雑音と高安定度を実現しています。
回路構成は3段直結方式としています。
トーンコントロール方式は、周波数のうねりが少なく、音色の変化幅は大きくすることに成功しています。
電源回路の電界コンデンサは、40Vの高耐圧で、10,000μFの大容量タイプを採用しています。
マスターレベルコントロールには、正確に微調整できる41ポイントのステップタイプを使用しています。
リレーとヒューズによる2重の保護回路を備え、万一の場合もトランジスタやスピーカーが破損するのを防いでいます。
また、リレー回路には時定数を持たせ、電源ON時のショック音を防いでいます。
テープデッキは2台接続可能で、1→2へのダビングはツマミの操作で可能です。
スピーカーは2系統が接続可能です。
小音量時に有効なラウドネススイッチや、スクラッチノイズなどの高音の雑音を除去するハイフィルタも搭載しています。
別売りでウッドケースがありました。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ | ||||
<パワーアンプ部> | |||||
実効出力(両ch) |
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全高調波歪率 | 0.2% | ||||
出力帯域幅(両ch8Ω) | 5Hz~65kHz、-3dB | ||||
残留雑音 | 0.6mV | ||||
ダンピングファクター | 40(8Ω) | ||||
適合負荷 | Main or Remote:4Ω~16Ω Main + Remote:8Ω~16Ω |
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<プリアンプ部> | |||||
入力感度/インピーダンス | Phono:2mV/47kΩ Tuner、AUX:150mV/47kΩ |
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Phono最大入力(1kHz、RMS) | 120mV | ||||
SN比(IHF-A) | Phono:72dB Tuner、AUX:92dB |
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周波数特性 | Phono:RIAA標準カーブ±0.5dB AUX:7Hz~75kHz +0 -3dB |
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テープモニタ1、2 | Playback:150mV/47kΩ Rec Out:150mV |
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トーンコントロール | Bass:50Hz±13dB Treble:20kHz±13dB |
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ラウドネス | 100Hz+8dB | ||||
ハイフィルタ | 7kHz、-6dB/oct | ||||
<総合> | |||||
使用半導体 | IC:2個 トランジスタ:23個 ダイオード:9個 |
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電源 | AC100V、50/60Hz | ||||
消費電力 | 100W | ||||
外形寸法 | 幅410x高さ140x奥行332mm | ||||
重量 | 7.5kg | ||||
別売 | ウッドケース SH-770(¥3,000) |