Technics EAA-2009/SU-2009/SU-40A/Technics 40A
¥65,000(1968年3月発売)
¥69,500(1970年頃)
解説
管球式のステレオパワーアンプ。
型番がEAA-2009、SU-2009、SU-40Aと3回変更されています。
回路構成にはムラード形を用いており、初段に低雑音管6267、ドライバ段に低内部抵抗、高増幅率の12AT7を採用しています。
また、出力トランスにはカソード巻線付のものを採用しており、出力管に6dBのカソードNFをかけることで5極管の高出力と3極管の低内部抵抗の両立を図っています。
また、メインループのNFは20dBで、定格出力時の歪が0.1%以下に抑えられています。
電流帰還と電圧帰還を組み合わせたブリッジに回路を採用しており、ゲインを変えずにダンピングファクターを+0.5~∞~-3まで連続的に可変することができます。
このダンピングファクター可変機能は、スイッチの切換えによって全帯域と500Hz以下の低音域の2段階が選択できます。
フロントパネルの内部には、左右独立のレベルコントロールと低域カットフィルタ(15Hz以下、6dB/oct)、スピーカー位相切換えスイッチ、スピーカーインピーダンス切換えスイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | 管球式メインアンプ | ||||
ミュージックパワー | 30W+30W(16Ω、歪率0.1%以下、1kHz) 28W+28W(8Ω、歪率0.1%以下、1kHz) 26W+26W(4Ω、歪率0.15%以下) |
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定格出力 | 25W/25W(16Ω、歪率0.1%以下、1kHz) 24W/24W(8Ω、歪率0.1%以下) 22W/22W(4Ω、歪率0.15%以下) |
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周波数特性(10W出力時) | 4Hz~50kHz、+0 -3dB | ||||
S/N比(Aカーブ) | 入力ショート:103dB 入力オープン:92dB |
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入力感度 | 170mV(4Ω) 160mV(8Ω) 150mV(16Ω) |
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入力インピーダンス | 100kΩ | ||||
ダンピングファクター | -3~∞~+0.5(連続可変) 全周波数帯域(10Hz~20kHz)と500Hz以下(10~200Hz)に切換え可能 |
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フィルタ | 低域カットフィルタ:15Hz、-6dB/oct | ||||
使用半導体 |
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電源 | AC100V、50/60Hz | ||||
消費電力 | 無信号時:85VA 25Wx2出力時:145VA |
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外形寸法 | 幅360x高さ150x奥行330mm | ||||
重量 | 14.8kg |