Technics SU-3602
¥79,000(1973年頃)
解説
SU-3600を基本に、その性能と機能性をさらに向上させたプリメインアンプ。
パワーアンプ部は、全段直結OCL回路を採用しており、また、直流安定度を良くするため、定電流回路を用いた差動増幅回路を初段に採用しています。
さらに、出力段はPNP NPNトランジスタを組み合わせた全段コンプリメンタリ構成とし、高調波歪やIM歪を押え、高域特性を改善しています。
低雑音PNPトランジスタを初段に使用したPNP-NPN-PNPの三段直結で構成したイコライザ回路により低雑音とダイナミックレンジの改善を計っています。
ボリュームにはプリセット式を採用しており、ふいにボリュームを絞った時も、もとの位置に戻すのが簡単です。
従来のオーディオミューティングと違い、音量の変化が滑らかに行えます。
2組のテープモニタ回路を搭載しており、2台同時録音、一方から他方へのダビングも可能です。
トーンコントロールは、テクニクス式のトーンコントロールを採用しています。
つまみの中点では完全にフラットな特性が得られ、特性変化点は低音、高音それぞれ3段に切換えられます。
メイン、リモートの2組のイージーコネクタを採用したスピーカー接続端子を搭載しています。
ロー・ハイフィルタ、ラウドネススイッチを搭載しています。
機種の定格
型式 | ソリッドステートプリメインアンプ |
回路方式 | 完全コンプリメンタリ全段直結OCL |
<パワーアンプ部> | |
ミュージックパワー(IHF) | 180W(4Ω) 120W(8Ω) |
実効出力(IHF) | 60W/60W(4Ω) 50W/50W(8Ω) |
パワーバンドウィズス | 7Hz~50kHz、-3dB |
周波数特性 | 5Hz~100kHz、+0 -3dB |
歪率(実効出力時) | 0.2%以下 |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1 | 0.2%以下(実効出力時) |
S/N比(IHF) | 110dB以上 |
ダンピングファクタ | 100(8Ω負荷時) |
入力感度/インピーダンス | 1V/80kΩ |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
<プリアンプ部> | |
入力感度/インピーダンス | Phono1:1.5mV/50kΩ Phono2:1.5mV/30、50、100、200kΩ Tuner:100mV/50kΩ AUX1、2:100mV/50kΩ |
テープモニタ1、2 | Rec Out:100mV/10kΩ Playback:100mV/50kΩ Rec/Play(DIN):100mV/50kΩ、50mV/80kΩ |
出力電圧/インピーダンス | 定格出力:1V/5kΩ 最大出力電圧:3V/5kΩ |
Phono最大許容入力 | 130mV(1kHz) |
周波数特性 | Phono1、2:RIAA標準カーブからの偏差±0.5dB以内 Tuner:5Hz~90kHz、+0 -3dB AUX1、2:5Hz~90kHz、+0 -3dB |
トーンコントロール | Bass:50Hz、+15dB~-15dB ターンオーバ周波数:125Hz、250Hz、500Hz Treble:20kHz、+17~-18dB ターンオーバ周波数:2kHz、4kHz、8kHz |
ラウドネスコントロール | 100Hz:+10dB(Volume -30dB) |
フィルタ | ローフィルタ:30Hz、-12dB/oct ターンオーバ周波数:500Hz ハイフィルタ:8kHz、-12dB/oct ターンオーバ周波数:2kHz |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:35 ダイオード:9 |
電源 | AC100V、50/60Hz |
ACアウトレット | Switched:2系統 Unswitched:1系統 |
消費電力 | 定格出力時:110W |
外形寸法 | 幅420x高さ150x奥行373mm |
重量 | 12.4kg |