オーディオの足跡

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SU-3300の画像
 解説 

テクニクス技術陣が開発したオーディオスケルチ回路を採用したプリメインアンプ。

イコライザの初段は差動増幅回路で、次段は、初段のゲインを、大きくとるためダーリントン接続回路で構成しています。
初段には特に厳選した低雑音PNPトランジスタを、次段には低雑音NPNトランジスタを用いています。これにより、SNを改善するとともに、回路の安定度を高めています。

パワーアンプ部は低域特性、ダンピングファクタに優れた全段直結OCL回路で構成しており、さらに最終段にはPNP、NPNトランジスタを組合わせた完全コンプリメンタリで構成することで、特性を向上させています。
また、初段は、直流安定度に優れた差動増幅回路を採用し、温度や電源電圧が変動しても安定した動作を実現しています。

オーディオスケルチ回路を採用しています。
この回路は、レコードやテープの無信号時のノイズ(演奏開始前や曲と曲の間、演奏終了後のノイズ)を除去し、快適なプログラム演奏を実現するという回路で、演奏開始と同時に、自動的に回路がオフになるように設計されています。
ノイズレベルに応じてレベル調整が可能です。
また、セレクタをSQUELCH & HI-FILTの位置にすると、スケルチと同時に6kHz以上の高音を6dB/octで減衰するハイフィルタとしても働きます。

2組のテープモニタ回路を内蔵しており、ダビングが可能です。

ローフィルター、ラウドネス、トーンコントロールを搭載しています。

マイク専用のアンプを装備しており、マイクとプログラムソースのレベルがボリュームツマミで調整できます。

ボリュームはプリセット式を採用しており、外側のツマミをプリセットしておくと、ボリュームツマミの回転がそこの位置で止まるしくみとなっています。

スピーカー保護回路を内蔵しています。

プリ・メイン分離端子搭載。

機種の定格
型式 ソリッドステートプリメインアンプ
回路方式
パワーアンプ部: 完全コンプリメンタリ全段直結差動増幅OCL回路
プリアンプ部: 差動増幅ダーリントン接続イコライザ回路
NFB形トーンコントロール
Audio Squelch回路
<パワーアンプ部>
ミュージックパワー(IHF) 56W(4Ω)
46W(8Ω)
実効出力(IHF) 21W/21W(4Ω)
17W/17W(8Ω)
パワーバンドウィズス 6Hz~30kHz、-3dB(歪0.2%)
周波数特性 6Hz~130kHz、+0 -3dB
歪率(実効出力時) 0.2%以下
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) 0.2%以下(実効出力時)
S/N比(IHF) 110dB以上
ダンピングファクタ 50(8Ω負荷時)
入力感度/インピーダンス 600mV/50kΩ
負荷インピーダンス 4Ω~16Ω
<プリアンプ部>
入力感度/インピーダンス Phono Low:3mV/50kΩ
Phono High:5mV/50kΩ
Tuner:200mV/60kΩ
AUX1、2:200mV/60kΩ
MIC:3mV/50kΩ
テープモニタ1、2 Rec Out(出力):200mV
Playback(入力):200mV/60kΩ
Rec/Play(DIN):(入力)200mV/60kΩ、(出力)30mV/80kΩ
出力電圧/インピーダンス 定格出力:600mV/500Ω
最大出力:1.5V/500Ω
Phono許容入力 Low:130mV
High:260mV
全高調波歪率 0.2%以下
S/N比(IHF) Phono:76dB
Tuner:86dB
AUX1、2:86dB
周波数特性 Phono:RIAA標準カーブからの偏差±1dB以内
Tuner、AUX1、2:8Hz~80kHz、+0 -3dB
MIC:30Hz~6kHz、+0 -3dB
トーンコントロール Bass:100Hz、+9dB~-9dB
Treble:10kHz、+9dB~-9dB
ラウドネスコントロール 100Hz、+9dB(Volume -30dB)
<総合>
使用半導体 トランジスタ:40
ダイオード:12
電源 AC100V、50/60Hz
ACアウトレット Switched:1系統
Unswitched:1系統
消費電力 55W
外形寸法 幅410x高さ140x奥行300mm
重量 8kg