Technics SE-A7
¥80,000(1981年10月発売)
解説
ニュークラスA方式やリニアフィードバック回路を搭載した1Uサイズのステレオ/モノDCパワーアンプ。
スイッチング歪、クロスオーバー歪を解消したシンクロバイアス回路に加え、理論値歪=0、出力インピーダンス=0を実現したリニアフィードバック回路を搭載しています。
リアパネルのスイッチ切換えにより、モノラル駆動が可能です。
ハイパワートランスのタップを負荷インピーダンスに応じて切換え、4Ω負荷時にも8Ω時と同様に60W+60Wの定格出力として、発熱量を大幅に低減させるとともに、放熱器容量を従来の70%に抑えています。
トランスには超薄型トランスを2個使用しています。2個のトランスは電磁輻射を互いにキャンセルするよう配置され、外部誘導を防いでいます。
ヒートパイプを用いた高効率放熱器を採用することで、出力トランジスタが発生する熱を、横方向に分散にしています。
パワーメーターには12セグメント対数圧縮表示のFL表示管を採用しています。
メーターレンジはx1、x0.01の2段階切換え方式となっています。
スピーカー端子ショートに対するアンプ回路保護、アンプの異常動作に対するスピーカー保護のため、リレーを用いた純電子式保護回路を装備しています。
さらに、熱検出保護回路を装備しており、アンプの内部温度が異常上昇した場合は、自動的にゲインをダウンさせ、安定動作に導きます。
機種の定格
型式 | ステレオ/モノDCパワーアンプ |
実効出力(20Hz~20kHz) | stereo:60W+60W(8Ω、0.003%) mono:120W(8Ω、0.007%) |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz、8Ω) |
stereo:0.003%(定格出力時) 0.0015%(定格出力-3dB時) mono:0.007%(定格出力時) |
TIM | 測定不能 |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.1dB 0.7Hz~200kHz +0 -3dB |
SN比(IHF-A) | 115dB |
残留雑音 | 0.2mV |
ダンピングファクター | 100(8Ω) |
出力メーター指示範囲 | 0.001W~1W 0.1W~100W |
入力感度/インピーダンス | 1V/47kΩ |
負荷インピーダンス | main or remote(stereo):4Ω~16Ω main and remote(stereo):8Ω~16Ω main and remote(mono):8Ω~16Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 145W |
外形寸法 | 幅430x高さ53x奥行365mm |
重量 | 9.5kg |