解説　

TAKEII電解コンデンサーやMOSクラスAA方式を採用したステレオパワーアンプ。

回路構成には、クラスAA回路をベースに増幅素子にMOS FETを用いたMOSクラスAA回路を採用しています。
クラスAA回路では、電圧増幅と電流供給を個別のアンプで行っており、クラスAAブリッジ効果によってスピーカーへの電流は全て電流供給アンプから供給されます。これにより、電圧制御アンプは出力ゼロの理想的な完全A級動作で働き、優れた素子の特性を発揮することができます。
SE-A3000のA級動作電圧制御アンプには、入力インピーダンスが極めて高くリニアリティに優れた増幅素子であるMOS FETを使用しており、低歪率を実現しています。また、電流供給アンプにはロスが少なく大出力動作が可能なバイポーラ・トランジスタを採用しており、強力な電流供給でスピーカードライブ力を改善しています。

パワーアンプの電源平滑用コンデンサーにはTAKEII電解コンデンサーを採用しています。
このコンデンサーは、竹混抄セパレーター採用の電解コンデンサーをバージョンアップしたもので、コンデンサーの基本構造であるアルミ箔や電解液の改良によって機械的、電気的特性を大きく改善しています。さらに、アルミケースの外側にスパイラル状のコイルを装着することで高周波特性を改善するとともに、中高域の音質を改良しています。

高剛性シャーシや大型インシュレーター、リアルウッド鏡面仕上げサイドウッドなどを採用することで、振動の悪影響を低減しています。

内部コンストラクションは、電源とパワーアンプブロックをモノラルアンプ2台で構成した左右独立のツインモノラル構成を採用しています。

0.001W～300Wが直読できる高精度大型ピークパワーメーターを搭載しています。
このパワーメーターには照明ON/OFFスイッチを装備しています。

入力端子はDirect端子と左右独立レベルボリューム付きのNormal端子を搭載しています。
また、バランス入力に対応したXLRキャノン入力端子を搭載しています。

3P-2Pタイプの着脱式電源コードを採用しています。

機種の定格

型式	ステレオパワーアンプ
定格出力	140W+140W(4Ω、20Hz～20kHz、0.02%) 120W+120W(6Ω、20Hz～20kHz、0.015%) 100W+100W(8Ω、20Hz～20kHz、0.01%)
周波数特性	20Hz～20kHz +0 -0.2dB 0.8Hz～150kHz +0 -3dB
S/N比	108dB(EIAJ) 129dB(IHF'66)
入力感度/インピーダンス	Unbalanced:2V/10kΩ Balanced:2.2V/20kΩ
メーター指示範囲	0.001W～300W(8Ω)
電源	AC100V、50Hz/60Hz
消費電力	248W
外形寸法	幅483x高さ186x奥行431mm
重量	25.6kg