Technics SE-9060II(60AII)
¥100,000(1977年発売)
解説
BTL接続によってモノラルアンプとしても使用できるステレオパワーアンプ。
リアパネルのスイッチによるリレー操作によってモノラルパワーアンプとしても使用が可能です。
モノラル動作はBTL方式で行っており、入力端子と出力端子の結線はメインスピーカー端子のL側のみを利用することで配線を付け替える必要がありません。
モノラルアンプとして動作する時には前面パネル上のインジケーターが点灯します。
SE-9060IIにはDCアンプ構成を採用しています。DCアンプは低域の周波数特性がフラットで位相のズレが無いため、入力波形のより忠実な再生が可能です。
また、直流ドリフトを抑えて安定度を高めるため、初段に特に温度特性の良く揃ったデュアルFETによる差動増幅器をカレントミラー負荷で使用しています。
アンプを過熱や過電流による破壊から守る保護回路を搭載しています。
また、アンプの入力に直流成分が加えられた場合や、スピーカー端子に直流電流が発生した場合に、回路とスピーカーをリレーで切離す保護回路も搭載しています。
左右別々の電源トランス、4個の電解コンデンサ、2系統の整流回路を採用するとともに、差動増幅段と電圧増幅段を定電圧電源で駆動しています。これによって、トランジェントクロストークやセルフトランジェントディストーションなどの動特性を改善しています。
マルチアンプなどの複数のパワーアンプを使用する場合を考慮し、薄型デザインを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオ/モノDCパワーアンプ | ||||||||
実効出力 |
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全高調波歪率 | 0.02%(20Hz~20kHz) 0.006%(20Hz~20kHz、実効出力-3dB、ハーフパワー時) 0.0015%(1kHz、実効出力-3dB、ハーフパワー時) |
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出力帯域幅 | 5Hz~50kHz(両ch駆動、8Ω) | ||||||||
周波数特性 | 0Hz~100kHz +0 -1dB 20Hz~20kHz +0 -0.05dB |
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SN比(IHF-A) | 120dB | ||||||||
残留雑音 | 100μV(25μv、IHF-A) | ||||||||
ダンピングファクター | 50(4Ω) 100(8Ω) 50(mono) |
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入力感度/インピーダンス | 1V/47kΩ | ||||||||
負荷インピーダンス | Main or Remote:4Ω~16Ω Main + Remote:8Ω~16Ω Mono(BTL):8Ω~16Ω |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||||||
消費電力 | 183W | ||||||||
外形寸法 | 幅450x高さ92x奥行373mm | ||||||||
重量 | 12.0kg |