オーディオの足跡

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SA-5200の画像
 解説 

2組のテープデッキとマイクを接続できるマトリクス4ch回路を内蔵したFM/AMステレオレシーバー。

メインアンプ部は、初段に差動増幅回路を用いた全段直結OCL回路を採用しています。

イコライザ段は低雑音PNPトランジスタによる2段直結構成を採用しており、直流NFをかけることでバイアス電流も安定化しています。

トーンコントロールはメインアンプ部のNF回路を利用した回路構成となっており、メインアンプ部初段のNFループの帰還量を周波数によりアッテネートしてコントロールしています。
この方式では増幅後に信号操作するため、トーンコントロール回路で発生する歪が極小となっています。

FMチューナー部のフロントエンドにはFM3連バリコンと4極MOS FETを採用しており、安定した高利得を得ることで高感度化を図っています。また、IF増幅段は差動3段を用いた6段構成となっており、選択素子には2素子のセラミックフィルタを3個採用することで60dBの選択度を得ています。
MPX回路にはモノリシックICと密閉構造のコイルユニットを採用しており、温度や湿度の影響を排除しています。

アンテナ端子は同軸ケーブル用の端子を搭載しています。また、インピーダンス変換もバルンを採用した高信頼度設計となっています。

テープモニタ回路を2組搭載しており、2台同時の録音やダビングが可能です。

2ch信号を4ch信号に変換するマトリクス回路を内蔵しています。

機種の定格
型式 FM/AMステレオレシーバー
<アンプ部>
ミュージックパワー(IHF) 46W(4Ω)
37W(8Ω)
実効出力(IHF) 16W/16W(4Ω)
14W/14W(8Ω)
パワーバンドウィズス 7Hz~30kHz +1 -3dB
周波数特性 10Hz~50kHz +1 -3dB
全高調波歪率 0.8%
混変調歪率 1.0%(60Hz:7kHz=4:1、実効出力時)
SN比(IHF) Phono:70dB
Playback:90dB
ダンピングファクター 30以上(8Ω負荷時)
入力感度/インピーダンス Phono:3mV/47kΩ
Mic:3mV/47kΩ
Tape Playback:200mV/30kΩ
出力レベル Rec out:200mV
トーンコントロール Bass:+10dB~-12dB(50Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
ラウドネスコントロール +12dB(50Hz)、+5dB(10kHz)
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
感度(IHF) 1.9μV
選択度(IHF) 60dB
SN比(IHF) 65dB
キャプチャーレシオ 2.0dB
イメージ妨害比 40dB
IF妨害比 85dB
AM抑圧比 45dB
ステレオセパレーション 35dB
全高調波歪率 0.4%
<AMチューナー部>
受信周波数 520kHz~1,610kHz
感度(IHF) 20μV
選択度 20dB
イメージ妨害比 50dB(1,000kHz)
<総合>
使用半導体 IC:1個
FET:1個
トランジスタ:38個
ダイオード:19個
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 52W
外形寸法 幅410x高さ135x奥行358mm
重量 8kg