National/Panasonic SA-40
¥59,800(1960年代後半頃)
解説
ITL、OTL方式をさらに一歩すすめ、OCL回路を採用したステレオレシーバー。
出力コンデンサを取り除いたOCL回路を採用しており、スピーカーまでの完全直結を実現しています。
OCL回路では低域の位相ずれ及び出力の低下が無いためNFを安定した状態でかけられ、低歪率、パワーバンドウィズスの拡大、ダンピングファクターの改良を可能にしています。
トーンコントロールには、S/N比に優れ、高調波歪の少ないNF型を採用しています。
プリアンプ部のトランジスタには全てPNP型意思離婚トランジスタを採用しており、雑音を最小限に抑えています。
FMチューナー部のフロントエンドにはFETを採用することで感度を高めています。さらに、大型IFTを採用することでシャープな選択性能を実現しています。
プリアンプ部とメインアンプ部を独立して使用することができます。
スピーカー出力は2系統搭載しています。
ブラックダイヤルとスライドコントロールを採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオ総合アンプ |
<アンプ部> | |
ミュージックパワー(IHF) | 55W(4Ω) 40W(8Ω) |
実効出力 | 12W/12W(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.8%以下 |
出力帯域幅 | 10Hz~50kHz -3dB |
周波数特性 | 20Hz~60kHz ±3dB |
SN比 | 60dB以上(Phono) |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
ダンピングファクター | 20(4Ω) 40(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono Low:3.5mV/50kΩ Phono High:10mV/100kΩ |
コントロールスイッチ | Bass、Treble セレクタースイッチ モードスイッチ スピーカーチェンジスイッチ |
ハイフィルター | 6kHz、-6dB/oct. |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
感度(IHF) | 2.8μV |
全高調波歪率 | 0.7%以下(400Hz) |
SN比 | 60dB以上 |
イメージ比 | 55dB以上 |
チャンネルセパレーション | 35dB以上(1kHz) |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 525kHz~1,605kHz |
感度(IHF) | 20μV |
選択度 | 25dB以上 |
イメージ比 | 40dB以上(1kHz) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅406x高さ127x奥行356mm |
重量 | 20.1kg |