オーディオの足跡

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Z-7000の画像
 解説 

オートマチック機能を装備したZシリーズのカセットデッキ。

ボディ部分に亜鉛ダイカストボディを採用しています。
これにより頑丈な構造と重量を獲得しており、振動を抑える事で微振動による影響を排除しています。

キャプスタンモーターおよびリールモーターをダイレクトドライブ化しており、ワウフラッターを向上させています。
キャプスタンにはブラシレスDCサーボモーター、左右のリールモーターに偏平コアレスDCモーターを採用しています。さらに2組のキャプスタンとピンチローラーがテープをしっかりと挟んで駆動するデュアルキャプスタン方式を採用する事でテープ走行の安定化を実現しています。
また、左右のピンチローラーの径を変える事でワウフラッターの周期を分散させるとともに、ピンチローラー軸受に採用したオイル含浸プラスチックによって微小振動を吸収しています。さらに導電性に優れたチタニア系の精密加工セラミックテープガイドを用いる事でテープ上に発生する静電気を逃がし、長期間の使用による特性劣化をほぼ無視できるほどに押さえています。

ヘッドをスライドさせるヘッドベースには録音再生ヘッドと消去ヘッドを一体で取り付けるダイカストベースを使用しています。

オートキャリブレーション機能を搭載しており、テープの性能に合わせた設定が可能です。
Zシリーズでは最初に最適バイアスを設定し、その後にイコライザー調整によって周波数特性ををフラットにする方式を採用しており、最適バイアス値の設定と周波数特性のフラットネスを両立させています。
さらに、工場出荷時に標準テープで完全調整されたリファレンスポジションを装備しており、調整したテープ以外を使用する場合や急いで録音する場合に確実に録音ができます。

テープの残量時間を直読できる高精度リニアカウンターを搭載しています。
使用するテープの長さ(C-46、46L、60、90)を選ぶ事で専用のプロセッサーがテープ走行時間を正確に演算して分秒表示します。
カウンターゼロ以下ではマイナス表示となり、いったんテープを巻き戻してからスタートすると残量時間が直読できます。

ノイズリダクションシステムとしてドルビーBタイプとCタイプに加えてdbxを搭載しています。

ディスプレイには大型FLディスプレイを搭載しています。

メカニズム部のコントロールには専用にプログラミングされたLSIを採用しており、素早い動作とダイレクトファンクションを実現しています。

Rec Mute機能を搭載しており、REC状態で押すと約4秒の無音スペースを自動的に設定してREC/Pauseで停止します。
また、Z-7000ではAuto Spaceつまみで2~10秒まで変更できます。

ブロックリピート機能を搭載しており、聴きたいパートを何度もでも繰り返して再生します。
Z-7000ではCueポジションと0000間でブロックリピートが可能です(Repeat on時)。

CPS(コンピュートマチックプログラムシステム)機構を搭載しており、曲間のブラックをサーチする事で他の曲を飛び越して聴きたい曲を選曲して再生できます。
最大19曲まで指定が可能です。

STZ/STC/STR機構を搭載しています。
STZ(Search to Zero)は、STZボタンを押すとカウンターゼロの位置をサーチして停止します。
STC(Search to Cue)は、STCボタンを押すとCueスイッチで指定した位置をサーチして停止します。
STR(Search to Rec Position)は、録音スタートした位置をサーチしてREC/Pauseになります。

イントロチェック機構を搭載しており、曲の頭の部分だけを次々にサーチして約10秒間ずつ再生します。

SYNCモニターを搭載しており、定速走行時はTape、それ以外のモードではSourceへモニターが自動的に切り換わります。
SyncポジションにしているとMonitor切換に気を使う事がありません。

オートテープセレクターを搭載しており、カセットを装着するとテープの種類を自動的に検出してディスプレイに表示し、バイアスとイコライザー回路が自動設定されます。

MOLバランスセレクターを搭載しており、バイアス値の設定をLow(歪特性重視)、STD(標準)、High(高域周波数特性重視)の3段階に選ぶ事ができます。

High Extend機能を搭載しています。
これはメタルテープ使用時に働くスイッチで、高域のレベルが高いソースを録音する際に録音イコライザーを変更し、ハイレベル録音が可能となります。
High Extendで録音したテープは再生時にもHigh ExtendをONにする必要があります。

SES(Spot Erase System)を搭載しており、録音済テープを部分的に消去できます。
テープを再生状態にして消去したい区間をPositionスイッチで指定すると、一旦巻き戻した後に消去状態を再現し、確認してOKとなったところでSESスイッチを押すとと指定した区間が消去されます。
消去できる区間は0.3秒以上となっています。

メカニズムコントロール用に専用DCモーターを採用しています。

メモリーバックアップ電源を内蔵しています。

-40~+10dBのワイドレンジピークプログラムメーターを搭載しています。
また、メーターピークホールド機能を搭載しており、1.5秒と無限の切換が可能です。

オートフェーダー機能を搭載しています。
Fade in/outの時間は2秒から10秒の範囲で変更が可能です。

パワーイジェクト機構を採用しており、軽く触れるだけでカセットホルダーが開きます。

録音プリセットボリュームとプロ仕様のマスターフェーダーを採用しています。

イコライザーアンプ部にはダイレクトカップリングの±2電源DC構成を採用しています。

入出力端子には金メッキ処理が施されています。

ドルビーNRと独立したMPXフィルターを搭載しています。

タイマースタンバイ機構を搭載しており、別売りタイマーを組み合わせる事で留守録音や目覚まし再生が可能です。

NR回路には定電圧電源を採用しています。

ヘッドホン出力端子に専用のコントロールを装備しています。

テープ速度を変えるピッチコントロールを搭載しており、録音・再生で±10%調整が可能です。

リモートコントロールユニットが付属しています。

機種の定格
型式 ステレオカセットデッキ
トラック形式 4トラック・2チャンネル・ステレオ
ヘッド構成 消去、録音/再生
テープ駆動方式 デュアルキャプスタン
使用テープ C-30~C-90タイプ
テープ速度 4.8cm
モーター構成 キャプスタン用:ブラシレスDCサーボDDモーター
リール用:コアレスDDモーターx2
コントロール用:DCモーター
ワウ・フラッター 0.019%以下(WRMS)
早巻時間 約80秒(C-60テープ)
周波数特性 メタルテープ:20Hz~22kHz ±2dB
SN比 60dB(NR out、3%THDレベル、WTD)
72dB(ドルビーB NR in、5kHz)
82dB(ドルビーC NR in、1kHz)
92dB(dbx in、1kHz)
ダイナミックレンジ 110dB(dbx in、1kH、ピークレベル)
入力 Mic:0.25mV/-72dB(適合インピーダンス200Ω以上)
Line:60mV/50kΩ
出力 Line:0.3V(負荷インピーダンス50kΩ以上)
Headphone:最大100mW/8Ω
付属機能 dbxシステム(dbx-DISC対応)
ブロックリピート
C.P.S.(自動選曲)
メモリーオートストップ(STZ)
メモリーオートプレイ(ブロックリピート)
Rec Mute(可変オートスペース)
ポーズ機構
メーター(2色FL 30dot)ピークレベルメーター
4桁FL電子式リニアテープカウンター
ピッチコントロール(±10%、録再)
タイマースタンバイ機構
オート
マイク/ライン入力セレクター
入力ボリューム(スライド式、プリセット装備)
出力ボリューム
ヘッドホンボリューム
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 48W
外形寸法 幅432x高さ163x奥行432mm
重量 17.9kg
付属 リモートコントロールユニット RC-200
調整用ドライバー