TEAC R-1000/R-1100
R-1000:¥89,500(1966年頃?)
解説
高級機の持つ性能と使い易さをそのまま生かした家庭用普及型ステレオテープレコーダー。
R-1100はR-1000をベースに2台のスピーカーとメインアンプを1つのケースにまとめたものです。
4トラックのステレオテープを自動的に往復再生するために、逆方向送り専用のヘッドが追加された4ヘッド構成となっています。
ヘッドにはハイパボリック形を採用し、3ミクロン(再生)のギャップや完全前面シールド、精密加工等により周波数レンジやクロストークを改善しています。
テープ駆動用/巻戻し用/巻取り用にそれぞれ独立したモーターを採用した3モーター方式となっています。
各モーターにはヒステリシストルクモーターをしようし、テープの安定した走行を可能にしています。
また、キャプスタン駆動方式として機械的な切換えを避け、4極8極の2速度モーターを採用しています。
Safetyスイッチを搭載しており、このスイッチを押しておくと間違えて録音操作してもテープを消す事はありません。
自動逆転再生機能を搭載しており、テープの終わりをリールに固定しておけば、リールのかけかえをせずに往復再生ができます。
また、巻戻しや逆方向再生が終わると、テンションアームに連動したスイッチが働いて、自動的に機械が停止します。
ADDスイッチを操作することで、一方のトラックの音を他方のトラックに新たな入力と共に録音することができます。
ステレオコースイッチを搭載しており、電気的にエコー効果をえられます。
録音2系統、再生2系統の合計4ユニットアンプが組み込まれており、ステレオの録音同時再生モニターが可能です。
マイク入力とライン入力の録音レベルをそれぞれ独立調整できます。
インデックスカウンターやデュアル形メーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオテープレコーダー |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
リール | 最大7号 |
テープ速度 | 19cm、9.5cm(±0.5%) |
モーター | 2速度ヒステリシスモーターx1 ヒステリシストルクモーターx2 |
ヘッド | 消去・録音・再生・リバース再生の計4個 |
ワウフラッター | 19cm:0.12% 9.5cm:0.15% |
早巻時間 | 約70秒(360mテープ) |
周波数特性 | 19cm:30Hz~20kHz(50Hz~15kHz ±3dB) 9.5cm:40Hz~12kHz(50Hz~7.5kHz ±3dB) |
イコライゼーション | 19cm:50μs 9.5cm:120μs |
SN比 | 50dB |
漏話 | チャネル間:50dB(1kHz) トラック間:40dB(100Hz) |
入力感度/インピーダンス | ライン:0.1V(最小)/100kΩ マイク:1mV(最小)/10kΩ |
出力レベル/インピーダンス | R-1000:1V/10kΩ以上 R-1100:5W+5W |
ヘッドホン | 10kΩ以上 |
電源 | AC100V/117V/220V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 110VA |
外形寸法 | R-1000:幅385x高さ425x奥行237mm R-1100:幅385x高さ425x奥行290mm |
重量 | R-1000:19kg R-1100:22kg |