TEAC A-4010S
¥99,800(1967年頃)
解説
独自の3モーター、4ヘッド、箔センシングオートリバース装置を採用したテープデッキ。
駆動部は、テープ駆動用、巻戻し用、巻取り用でそれぞれ独立したモーターを搭載しています。
キャプスタンモーターには4極8極の2速度モーターを採用しています。また、テープ速度の切換にともなうイコライザーの変更も同時に行なわれます。
また、リールモーターにはTEACが独自開発した6極エディカレント・アウターローターモーターを採用しており、安定した回転を実現しています。
ヘッド部には、4トラックのステレオテープを自動的に往復再生するため、逆方向送り再生専用ヘッドを追加した4ヘッド構成としています。また、ヘッドは表面をハイパボリック形状としており、精密加工による3ミクロンギャップ(再生)としています。完全な前面シールドによって広い周波数特性とクロストークを得ています。
操作部にはプッシュボタン方式のシンメトリカルコントロールシステムを採用しています。
このシステムでは正方向/逆方向の再生、両方向の早送り、停止の動作がT型に配置された4個のボタンで行う事ができます。
テープの背面にセンシング箔をはることで、希望の位置で自動的に逆転再生を行うことができます。
テープの厚さによってバックテンションが2段に切換えられるようになっています。
自動停止機能を搭載しており、巻戻しまたは逆方向が終わると、テンションアームに連動したスイッチが働いて自動的にメカニズムが停止します。
マイク入力とライン入力の録音レベル調整が独立しており、ミキシング録音が可能です。
VUメーターを搭載しています。
バイアス発振周波数を100kHzと高くすることで、録音の周波数特性を拡大し、FM放送とのビートノイズを防いでいます。
イコライザーはNAB規格を採用しています。
ソースとテープを切換えるモニター切換スイッチを搭載しています。
DINコネクター端子を搭載しています。
4桁のインデックスカウンターを搭載しています。
別売リモコンを利用して離れた場所から操作できます。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
ヘッド | 4トラック・2チャンネル消去、録音、再生、リバース再生(4ヘッド) |
リール | 最大17形(7号) |
テープ速度 | 19cm、9.5cm(±0.5%) |
モーター | 4極/8極2速度ヒステリシスシンクロナスモーター 6極エディカレント形アウターローターモーターx2 |
ワウ・フラッター | 19cm:0.12% 9.5cm:0.15% |
早巻時間 | 約90秒(370mテープ) |
周波数特性 | 19cm:30Hz~20kHz(50Hz~15kHz ±3dB) 9.5cm:40Hz~12kHz(50Hz~7.5kHz ±3dB) |
イコライゼーション | 19cm:50μs 9.5cm:90μs |
SN比 | 50dB |
クロストーク | チャンネル間:50dB(1kHz) トラック間:40dB(100Hz) |
入力 | Mic:10kΩ、最小0.25mV Line:100kΩ、最小0.14V |
出力 | 1V(出力負荷10kΩ以上) |
ヘッドホン | 10kΩ以上 |
電源 | AC100V/117V/220V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 110W |
外形寸法 | 幅443x高さ442x奥行216mm |
重量 | 20kg |