TEAC A-4000
¥68,800(1966年頃?)
解説
3モーター・4ヘッドにシンメトリカルコントロール方式を搭載したステレオテープデッキ。
4トラックのステレオテープを自動的に往復再生するために、逆方向送り再生専用ヘッドが追加されており、正方向送りの3個のヘッドとあわせて4ヘッド構成となっています。
ヘッドには、ハイパボリック形の表面形状と、3ミクロン(再生)のギャップ、前面シールド、精密加工が施されたものが採用されており、周波数レンジやクロストークなどを改善しています。
モーターはテープ駆動用、巻き戻し用、巻き取り用にそれぞれ独立したモーターを採用しています。
テープ駆動用モーターとリールモーターにはヒステリシストルクモーターを採用しており、キャプスタン駆動には4極8極の2速度モーターを搭載しています。
操作系にはプッシュボタン方式のシンメトリカルコントロールシステムを採用しています。
正方向、逆方向の再生、両方向の早送り、停止の動作がT型に配列された4個のボタンで操作可能です。
テープの背面にセンシング箔を貼ることで、希望の位置で自動的に逆転再生が行えます。
また、巻戻しや逆方向再生が終わると、テンションアームに連動したスイッチが働いて、自動的に停止します。
テープテンションスイッチが設けられており、テープの厚さによって、バックテンションが2段階切換できます。
4桁のインデックスカウンターを搭載しています。
リモートコントロールが可能です。
A-4000用に別売りで専用録音アンプRA-40がありました。
また、A-4010はA-4000とRA-40をひとまとめにしたモデルとなります。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ方式 |
リール | 最大7号 |
テープ速度 | 19cm、9.5cm(±0.5%) |
モーター | 2速度ヒステリシスモーターx1 ヒステリシストルクモーターx2 |
ヘッド | 消去・録音・再生・リバース再生の計4個 |
ワウフラッター | 19cm:0.12% 9.5cm:0.15% |
周波数特性 | 19cm:30Hz~20kHz(50Hz~15kHz ±3dB) 9.5cm:40Hz~12kHz(50Hz~7.5kHz ±3dB) |
イコライゼーション | 19cm:50μs 9.5cm:120μs |
SN比 | 50dB |
漏話 | チャネル間:50dB(1kHz) トラック間:40dB(100Hz) |
出力 | 1V/100kΩ以上 |
使用トランジスタ | 2SA49x2 2SB189x2 2SB200x1 2SB257x4 |
電源 | AC100V/117V/220V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 100VA |
外形寸法 | 幅440x高さ330x奥行240mm |
重量 | 19kg |