TEAC A-2520
¥105,000(1972年頃)
解説
A-2500をベースに4チャンネル再生機能を搭載したテープデッキ。
再生ヘッドに4チャンネルインラインヘッドを採用しています。このヘッドにより4トラック2チャンネルの往復再生と4トラック4チャンネルの再生が可能です。
箔センシングによるリバース再生が可能です。また、テープのはじめと終わりにセンシング箔を貼り、REPEATスイッチをONにして再生すると、連続再生が可能です。
ヘッドホンによるモニターが可能です。
4チャンネルテープのヘッドホンによるモニターは、MONITORスイッチにより、フロントとリアの切換えモニターができます。
別売りのタイマーコントロールアダプターと、タイマーを組み合わせることにより、プリセットされた時刻にテープデッキを自動的に動作させることができます。
メカニズム部のキャプスタンモーターには4極・8極2スピードのヒステリシス・シンクロナスモーターを使用しています。ダイナミックバランスをとった大型キャプスタンフライホイールと相まって、安定したテープ走行と優れたワウ・フラッター特性を実現しています。
また、リールモーターにはハンティングが少なく、起動トルクの強い6極エディカレントタイプを使用しています。
バイアス切換機構を搭載しており、ローノイズテープの性能を生かした録音が可能です。
リール台の高さ調整機構を搭載しています。
リール台のシャフトをプラスドライバーを使って左右にまわす事で調整できます。
VUメーターを搭載しています。
5mm厚のアルミトップパネルを使用し、さらに側面にはダイキャストの強化フレームを採用することで、耐久性を高めています。
Rec.Pause機構を搭載しています。
このメカニズムでは、録音の前に操作レバーをポーズの位置にセットし、録音ボタンと矢印ボタンを押します。レバーをPlayの直ちに録音を開始します。また、録音中操作レバーをポーズにすると、録音アンプは動作したままテープは一時停止し、PLAYに切り換えると再び録音を開始します。
テープリフター固定機構を搭載しています。
4桁のインデックスカウンターを搭載しています。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 4トラック・4チャンネル(再生) 4トラック・2チャンネル |
ヘッド | 消去/録音 再生(4ch/2ch兼用) |
リール | 17型(7号)および12型(5号) |
テープ速度 | 19cm、9.5cm(±0.5%) |
モーター | キャプスタン用:2速度ヒステリシス・シンクロナスモーター リール用:エディカレント・インダクションモーターx2 |
ワウ・フラッター | 19cm:0.08% 9.5cm:0.10% |
周波数特性 | 19cm:30Hz~22kHz(40Hz~18kHz ±3dB) 9.5cm:30Hz~16kHz(40Hz~10kHz ±3dB) |
SN比 | 55dB |
歪率 | 1%(規準レベル) |
クロストーク | 60dB(1kHz) |
ステレオセパレーション | 50dB(1kHz) |
早巻時間 | 90秒(370mテープ) |
入力 | Mic:0.25mV/-72dB(適合マイク:600Ω~10kΩ) Line:0.1V/50kΩ以上 |
出力 | Line:0.3V/負荷10kΩ以上 Headphone:8Ω |
電源 | AC100V/117V/200V/220V/240V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 140W |
外形寸法 | 幅440x高さ383x奥行203mm |
重量 | 17kg |
別売 | タイマーコントロールアダプター RC-310(¥4,000) |