TEAC AV-D50
¥49,800(1986年頃)
解説
ホールの間接音を定位などを損なう事なくシミュレートし、コンサートホールの響きや拡がりの再現を図ったデジタル・サウンド・エフェクター。
AV-450DやAV-550Dと接続することで、デジタルサラウンドが楽しめます。ディレイ時間は2.5ms単位で変化させることができ、音場の微妙なコントロ−ルが可能です。
また、従来のリア・スピーカーだけのサラウンドに加え、サラウンド効果を高めるサイド・スピーカー出力を搭載し、より自然で臨場感のある音場再現が可能となっています。
プレゼンス・ディレイ・モードでは、ホールの複雑な反射音をシミュレートするクロス・フィードバック/エコー機能を搭載し、フィードバック量を左右独立して調整可能で、ディレイタイムの設定も左右独立して可変させることで、よりリアルなホールの音場を再現します。
また、メインアウトとプレゼンスアウトの音量バランスを調節するバランス・ツマミ、メイン/プレゼンス両アウトの出力を調節するマスター・レベル・コントロールなどを搭載しています。
複雑に混じりあうホールの反響音を効果的にシミュレートするため、クロス・フィードバック機能を搭載しています。これにより、メインスピーカーはオリジナルソースのステレオ再生を行い、プレゼンス・スピーカーはデジタルディレイ回路で遅延させ、クロス・フォードバックなどをかけた音を再生し、壁などに反射させることで間接音を再現しています。
このクロス・フィードバックでは、L側にRの遅延信号の一部を、R側にLの遅延信号の一部を戻して次々にミックスしています。
遅延時間は2連ダイヤルにより左右独立で0~100msの設定が可能です。
A/D、D/Aコンバーターには、16ビット/直線量子化の新開発デジタル信号処理用LSIを採用しています。
入出力端子には金メッキ処理が施されています。
機種の定格
型式 | デジタル・サウンド・エフェクター |
<方式> | |
量子化ビット数 | 16ビット/リニア |
標本化周波数 | 48kHz |
ディレイ・タイム | 0~100msec、2.5msecステップ |
フィルター | 9次アナログ・フィルター |
<デジタルディレイ部> | |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB |
歪率 | 0.008%(1kHz、2.5V) |
SN比(IHF-A) | 90dB以上 |
ダイナミックレンジ(IHF-A) | 90dB以上 |
エフェクト量 | 最大約60% |
入力インピーダンス | サラウンド:30kΩ プレゼンス:10kΩ |
入力レベル | サラウンド:2.5V プレゼンス:2.5V/5V |
出力インピーダンス | 1kΩ |
出力レベル | サラウンド:2.5V プレゼンス:2.5V/5V |
<プレゼンス・メイン部> | |
周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -1dB |
歪率 | 0.001%(1kHz) |
SN比(IHF-A) | 110dB |
ダイナミックレンジ(IHF-A) | 110dB |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 24W |
外形寸法 | 幅435x高さ72x奥行295mm |
重量 | 3.5kg |
付属 | オーディオ用コードx1 |