TEAC AS-200S
¥89,800(1970年発売)
解説
AS-200からグレードアップが図られた200シリーズのインテグレーテッドアンプ。
本格的な二重電源方式による差動増幅回路を採用することで出力回路からコンデンサーを排除しており、低域の過渡特性を改善しています。
テープデッキのための入出力回路の設計上、特別の配慮がされており、同時に2台のテープデッキに録音することができます。
プリアンプ部にはノイズフィギアの良い厳選されたFETを使用しており、インピーダンスの変化や入力の大小に拘らず安定した動作が可能です。
フォノアンプには電圧利用率の良好なNPN-PNP-NPN新3段直結回路を採用しています。
ボリューム部には4連ボリュームを採用しており、トーンコントロールを含むプリアンプの前後にボリュームを二重に設けることで小音量でも大音量でもSN比を改善しています。
トーンコントロールには精度の高い3dBステップの切換方式を採用しており、チャンネル間のアンバランスを排除しています。
ミューティングリレーを採用しており、電源投入時のショック音を防止しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
回路方式 | 差動形準コンプリメンタリーSEPP |
<パワーアンプ部> | |
定格出力(歪率0.5%、±0.5dB) | 60W+60W(4Ω) 50W+50W(8Ω) |
歪率(1kHz) | 0.5%以下(定格出力時) 0.1%以下(30W出力時) 0.1%以下(100mW出力時) |
混変調歪率 | 0.5%以下(40W出力時、4Ω) |
周波数特性 | 20Hz~80kHz +0 -1dB |
パワーバンドワイズ | 20Hz~30kHz |
残留雑音 | 0.5mV以下 |
入力インピーダンス | 25kΩ以上 |
感度 | 0.7V(定格出力時) |
<プリアンプ部> | |
出力(カートリッジ2mV時) | Pre out:1.25V Rec out:150mV Center ch:1V(定格出力時) |
入力感度/インピーダンス | Phono1:2mV/50kΩ Phono2:2mV/80kΩ Tuner、Aux1/2、Tape1/2:130mV/100kΩ 録再コネクター(Din) |
周波数特性 | Tuner、Aux、Tape:30Hz~30kHz +0 -2dB ※スピーカー保護のため30Hz以下のフィルター内蔵) |
RIAA偏差 | ±0.5dB |
歪率(1V出力時) | 0.1%以下(1kHz) 0.1%以下(30Hz) 0.1%以下(20kHz) |
トーンコントロール | Bass:±15dB以上(50Hz) Treble:±15dB以上(10kHz) |
ラウドネス | +5dB以上(100Hz) |
ローカットフィルター | 100Hz、-12dB/oct |
ハイカットフィルター | 9kHz、-12dB/oct |
SN比(IHF) | Phono1/2:70dB以上 High level:90dB以上 |
<総合> | |
使用半導体 | NPNトランジスタ:25個 PNPトランジスタ:15個 FET:2個 ダイオード:13個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 22W(無信号時) 180W(定格出力時) |
外形寸法 | 幅419x高さ151x奥行297mm |
重量 | 約9.5kg |