オーディオの足跡
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Stirling/HWの画像

TANNOY Stirling/HW \198,000(1台、1988年頃)

解説
スターリングの改良型にあたるスピーカーシステム。

ユニットには25cm2ウェイ同軸型スピーカーユニットを搭載しています。
このユニットはダイレクトラジエーションのコーン型ウーファーとホーン型トゥイーターを同軸上に組み合わせたもので、ウーファーとトゥイーターの2個のユニットから別々に放射された音が同じ点で合成されるタンノイ独自の構造となっています。これにより音像の分解能や定位感に優れ、自然な音場を再現できるという利点を得ています。

ウーファー部にはタンノイ独自のガードアコースティックコーンを採用しています。このコーンは、旧西ドイツのクルトミューラー社製ハードコーンがベースとなっており、このコーン紙に特殊な薬品をコーティングすることで強度を高め分割振動を低減しています。
また、エッジ部には特殊な高分子系の材料を独自の形状に成型したタノプラス・サラウンドを採用しており、重低音の再生をスムーズにすることで再生音を歪ませるコーンのエッジ部での共振を抑えています。
ボイスコイルは一つ一つ手作業で巻かれたものを使用しており、240度の高温に耐える特殊処理が施されています。これによりボイスコイルの機械的な強度が向上するとともに連続的な大入力による温度上昇に対しての安全性も向上しています。

トゥイータ部にはロール状のエッジまで一体プレスしたアルミニウム製逆ドーム型ダイアフラムとアルミニウム線のボイスコイルが採用されています。このドームは6段階プレス法で徐々にドームを形成しており、1回のプレスごとに加熱処理することで内部歪を排除しています。
また、ダイアフラムの反対側には音響的にバランスがとれた空洞を設け、トランジェント特性の向上を図ることで歪を軽減しています。さらに、ホーンのネックには19個のスロートが空けられており、位相の補正を行っています。

ネットワーク部にはプリント基板を使用しておらず、高性能銀メッキ線材で各部品間を直結(ハードワイヤリング)することによって伝送系ロスを低減しています。また、レベルコントロール部には金メッキを施したネジとプレートによって確実にロックアップする方式を採用しており、経年変化による接触抵抗ロスを防止しています。
レベルコントロール部はエナジーのみの調整が可能です。エナジー調整は1kHzから20kHzまでのトゥイーターのレベル全体を±3dBの範囲で5段階に増減できます。

エンクロージャーにはタンノイ独自のバリアブル・ディストリビューテッド・ポート・システムを採用しています。
この方式ではポート部を調整することがでいるため、25Hz〜100Hzの低域特性をリスニングルームやオーディオ機器に合わせて調整することができます。

外観はウォルナット仕上げとなっています。また、前面にはアイボリーと茶の混紡による特別製2重織りサランネットを装備しています。

スピーカー端子にはJhon Michell社製の最高級金メッキスピーカーターミナルを採用しています。

ハイパワー時のサランネット共振を防ぐ固定用キーとタンノイ社製ウッドワックスが付属しています。

別売りオプションとしてスターリングとデザインを揃えた専用スピーカースタンドがありました。
このスタンドは前面にサランネットが張られたウォルナット仕上げとなっています。
 
 
グリル装着時 STD-1の画像
ユニット構造
背面端子部
 
機種の定格
方式 2ウェイ・1スピーカー・特殊バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 全帯域用:25cm同軸型
許容入力 100W連続
250Wピーク
出力音圧レベル 90dB/W/1m
コントロールネットワーク 1kHz〜20kHz(±3dB、5ポジション)
内容積 68リットル
外形寸法 幅486×高さ700×奥行310mm
重量 210kg
付属 サランネットボード固定キー
ウッドワックス
別売:専用スピーカースタンド STD-1(2台1組、\56,000)
外形寸法 高さ225mm