オーディオの足跡

PR:TANNOYの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

RHR/Nの画像
 解説 

タンノイ60周年に際してR.H.ラッカムが開発したアニバーサリーモデルにあたるスピーカーシステム。

ユニットには38cm同軸型2ウェイユニットを搭載しています。
このユニットはダイレクト・ラジエーションのコーン型ウーファーとホーンロードトゥイーターが同軸上に組み合わされたタンノイ独自のもので、ウーファーとトゥイーターの2個のユニットから別々に放射された音が同じ点で合成されるため、音像の分解能や定位感に優れ、自然な音場を実現しています。また、ウーファーのコーン部はトゥイーターホーンの延長としての役割も果たしています。

ウーファー部には独自のガードアコースティックコーンを採用しています。このコーンは旧西ドイツのクルトミューラー社製ハードコーンを使用しており、薄いコーン紙に特殊な薬品をコーティングしたタンノイ独自の構造によって分割振動を抑え、トランジェント特性やパワーハンドリング特性を向上させています。また、RHR/Nのユニットではウエストミンスターなどと同様にコーン紙背面に補強リブが設けられており、強度が高められています。
エッジ部には特殊な高分子系の材料を独自の形状に成型したタノプラス・サラウンドを採用しており、重低音の再生をスムーズにし、再生音を歪ませるコーンのエッジ部での共振を抑えています。
ボイスコイルは手で一つ一つ巻いたものを使用しており、240度の高温に耐える特殊処理が施されています。これにより機械的な強度が増加するとともに連続的な大入力による温度上昇に対して安全性が向上しています。

トゥイーター部はロール状のエッジまで一体プレス成型したアルミニウム合金製逆ドーム型ダイアフラムとアルミニウム線を用いたボイスコイルで構成されています。このダイアフラムは6段階プレス法で徐々にドーム形成しており、1回のプレスごとに加熱処理によって内部歪を除去しており、タンノイ独自の音色を実現しています。
ダイアフラムの反対側には音響的にバランスがとれた空洞を設け、トランジェント特性の向上を図ることで歪を軽減しています。
ホーンのネック部には19個のスロートが空けられており、位相が補正されています。

ネットワーク部はプリント基板を使用せずに高性能銀メッキ線材で各部品間を直結(ハードワイヤリング)しており、伝送系ロスを低減してます。
レベルコントロールはロールオフとエナジーの2種類の調整が可能です。ロールオフ調整は5kHz以上の高い周波数を+2dBから-6dBの範囲で5段階に増減でき、エナジー調整は1kHzから20kHzまでのトゥイーターのレベル全体を±3dBの範囲で5段階に増減できます。
レベルコントロールはセンタードロワ部のプレートの下に収められています。

エンクロージャーにはタンノイの最新技術によって設計されたコンスタントワイド(CW)型バックローデッドホーンを採用しており、量感豊かな音楽再生を可能にしています。

スピーカー端子にはJhon Michell社製の最高級金メッキターミナルを採用しており、参加などによる接触抵抗の増大を低減しています。

機種の定格
方式 2ウェイ・1スピーカー・バックロードホーン方式・フロア型
使用ユニット 全帯域用:38cm同軸型
許容入力 120W連続
500Wピーク
出力音圧レベル 92dB/W/1m
内容積 260リットル
外形寸法 幅700x高さ1,115x奥行575mm
重量 75kg
付属 ウッドワックス