REVOX A740
¥538,000(1979年頃?)
解説
伝統あるヨーロッパトーンを持つステレオパワーアンプ。
回路構成には200W級パワートランジスタ12個によるパラレルプッシュプル回路を用いたAB級ドライブとなっています。
過渡のNFBによって静特性を高めてもTIM歪などの発生により音楽の躍動感を損なってしまいます。
A740ではこの問題を解消するため、全段を全くのシンメトリカルに構成したフルコンプリメンタリー回路とすることで偶数次歪の発生を抑えるとともに、各素子それぞれにかかるローカルNFによって高い回路の裸特性を実現しています。
これによりオーバーオールのNFBをわずか26dBとし、TIM歪の発生を抑えています。
電源部には60,000μFのコンデンサーを搭載しています。
左右独立式の入力レベル・コントロールを搭載しています。
2系統のスピーカー出力を搭載しています。
ピークプログラムメーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
実効出力 | 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz) |
入力感度/インピーダンス | 1V50kΩ |
入力端子 | ピン端子:1系統 キャノン端子:1系統 |
全高調波歪率 | 0.1%(定格出力時、20Hz~20kHz) 0.04% |
TIM | 0.05% |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.75dB |
SN比 | 100dB以上 |
ダンピングファクター | 150以上(1kHz、8Ω) |
フィルター | Subsonic:16Hz、12dB/oct |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 100W(最小) 800W(最大) |
外形寸法 | 幅450x高さ151x奥行357mm |
重量 | 20kg |