STAX DAC-TALENT BD
TALENT BD:¥250,000(1993年発売)
TALENT BD-S:¥280,000(1993年発売)
TALENT BD-A:¥300,000(1993年発売)
解説
スタックス独自のバッテリーサプライ方式を採用したD/Aコンバーター。
DAC-TALENT BDは入力端子の構成によって3種類のバリエーションがありました。
BDはRCA、BNC、TOS-LINKコネクター仕様となっており、BD-SはRCA、BNC、ATT ST-LINKコネクター仕様となっています。そしてBD-AはRCA、ATT
ST-LINK、AES/EBU(XLR)コネクター仕様となっています。
D/A変換部にはサインマグニチュード方式DACを採用しており、ディグリッチャーレス回路を実現しています。
電源部には2組のバッテリーを用いたバッテリードライブ方式を採用しています。
この方式では、一方がD/Aプロセッサーに電源を供給している間、他方のバッテリーは充電を行う、オルタネートバッテリードライブとなっています。これによりAC電源と完全に切り離され、常にバッテリー電源の高音質が利用できます。
また、1組が3系統のバッテリーを持ち、アナログ+部、アナログ−部、デジタル部に独立して使用することで回路間の相互干渉を排除でき、音の透明度の向上を実現しています。
バッテリーには鉛蓄電池を最要しています。
バッテリードライブは2組のバッテリー電圧を常時検出し、自動制御しています。
D/Aプロセッサーによる電力消費時間より充電時間の方が速いため連続再生が可能となっています。
AES/EBU 24bitデジタルインターフェイスを搭載しており、将来のデジタルフォーマットへの対応を図っています。
アナログ段には電流帰還型OPアンプAD846を採用しています。
DAC-TALENT BDではI/V変換回路の基板がプラグイン式となっており、ダイレクト出力を始め、アナログ段の拡張および改良が可能となっています。
機種の定格
型式 | D/Aコンバーター | |||||
<本体部> | ||||||
形式 | D/Aプロセッサー | |||||
インターフェイスコネクター | RCA | BNC | TOS | ATT ST-LINK | XLR | |
TALENT BD | ○ | ○ | ○ | - | - | |
TALENT BD-S | ○ | ○ | - | ○ | - | |
TALENT BD-A | ○ | - | - | ○ | ○ | |
入力フォーマット | AES/EBUフォーマット EIAJ CP-340デジタルオーディオ・インターフェイス |
|||||
サンプリング周波数 | 32kHz ±0.1% 44.1kHz ±0.1% 48kHz ±0.1% |
|||||
周波数特性 | DC~20kHz ±0.2dB | |||||
D/Aコンバーター | サインマグニチュード方式 20bit BB社PCM-1702P |
|||||
デジタルフィルター | 20bit8倍オーバーサンプリング NPC社SM5842AP |
|||||
ディ・エンファシス | デジタルフィルターによる | |||||
全高調波歪+ノイズ | 0.0015%(1kHz、0dB) 0.015%(1kHz、-20dB) 1.5%(1kHz、-60dB) |
|||||
S/N比 | 118dB以上 | |||||
ダイナミックレンジ | 104dB以上 | |||||
チャンネルセパレーション | 120dB以上 | |||||
デジタル入力 | 光入力:-14.5dBm~24dBm 同軸入力:0.5Vp-p/75Ω |
|||||
出力レベル/インピーダンス | 2.0Vrms/300Ω | |||||
電源入力条件 | デジタル系:6V~6.8V アナログ系:6V~6.4Vx2 |
|||||
消費電力 | 2.7W | |||||
外形寸法 | 幅135x高さ45x奥行362mm | |||||
重量 | 0.9kg | |||||
<電源部(BPS-TALENT BD+ACD-1)> | ||||||
形式 | オルタネートオペレーションシステム | |||||
バッテリー | シール鉛バッテリー 6V・1.2AH 6個 | |||||
使用時間 | 6時間(充電無し) | |||||
最大消費電力 | 充電時15W | |||||
外形寸法 | BPS-TALENT BD:幅135x高さ85x奥行362mm ACD-1:幅104x高さ78x奥行150mm |
|||||
重量 | BPS-TALENT BD:3.8kg ACD-1:1.3kg |