SONY ST-J55
¥49,000(1979年頃)
解説
クリスタルロック方式を用いたシンセサイザーチューナー。
選局にはクリスタルロック・デジタルシンセサイザー方式を採用しています。
この方式では、シンセサイザーチューナーの要となるVCO(電圧制御発振器)を用いた局部発振回路を採用しており、加える直流電圧の大小によって、FM100kHz/AM9kHzステップで発振周波数が変化するようになっています。
この発振周波数を基準信号と位相比較し、常に一定の周波数を保つように直流電圧をコントロールするのがPLL方式で、基準信号には温度による周波数変動が5x10-5以下という安定度が得られる水晶発振子を用いています。これによりバリコンによる同調方式で発生する同調ズレによる歪の増加がありません。
また、これらのコントロールは全て内蔵のマイクロプロセッサーによって行われています。このマイクロプロセッサーによる周波数表示には7セグメントの白色蛍光表示管を使用しており、正確な選局が可能です。
FM/AMランダム8局プリセットを搭載しています。
メモリーには不揮発性マルチプロセスメモリーを使用しており、一切の電源バックアップを必要とせずに局の周波数や命令を記憶することが可能です。また、局の周波数とともにミューティングon⇔off、ステレオ⇔モノのモードも記憶できます。
4スピードチューニング(ダイレクト・ランダム/クイックサーチ/スイープ/ステップ)が可能です。
CAL-TONEやノッチフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | クリスタルロック・デジタル・シンセサイザーチューナー |
実用感度 | 1.8μV |
ステレオ歪率 | 0.08% |
実効選択度 | 85dB |
スプリアス妨害比 | 100dB |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅430x高さ80x奥行325mm |
重量 | 3.7kg |