解説　

低域再生の改善を図り、人の声や楽器の音を自然に鳴らす事を目標に開発されたスピーカーシステム。

低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には宇宙船の振動解析手法NASTRANと聴感により割り出したコーン紙形状を採用しており、これを基本に、応答性に優れたウレタンエッジや高リニアリティの立ち上がりダンパーを採用しています。
さらに、耐入力特性に優れた50mmφの大型ボイスコイル、大型マグネット、コーン紙の背圧を減少させる穴開きヨーク、磁束分布を前後対称にしたT型ポールピースなど新しい手法を導入することで、低歪な磁気回路を実現しています。
また、フレームにはアルミダイキャストフレームを採用し、不要な振動を抑えています。

中域には8cmコーン型ミッドレンジを採用しています。
形状と素材を十分に吟味した軽量コーン紙を採用しており、独自の防湿処理、高域共振Qを低くすることで、立ち上がりのいい再生音を得ています。
また、磁気回路には効率のいいストロンチウムフェライトマグネットを、フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。

高域には2cmチタンドーム・トゥイーターを搭載しています。
ドームとエッジを一体成形した小口径ドーム振動板により高域特性を改善するとともに、トゥイーター使用帯域での歪を大幅に減少しています。

ネットワーク部には、プラスチックケース入り電解コンデンサーなどの低歪、低損失なパーツを投入しています。

エンクロージャーは、バッフル板および裏板の内面外周部に細い溝を施し、胴板を含めた各板の振動周波数を微妙にコントロールし、和音に近い耳当りの良い鳴りを主観評価法などによって求めています。
また、全ての板材には高密度パーティクルボードを採用しています。

木目調仕上げのSS-R55とライトグレー仕上げのSS-R55Wがありました。

機種の定格

方式	3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット	低域用:20cmコーン型 中域用:8cmコーン型 高域用:2cmドーム型
実効周波数帯域	38Hz～30000Hz
出力音圧レベル	90dB/W/m
インピーダンス	6Ω
定格最大入力	80W
瞬間最大入力	160W
クロスオーバー周波数	1kHz、6kHz
レベルコントロール	中域用:+2dB～-48dB連続可変 高域用:+2dB～-48dB連続可変
外形寸法	幅295x高さ540x奥行270mm
重量	約12kg
付属	スピーカーコード(3m)