オーディオの足跡

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APM-6 Monitorの画像
 解説 

オールホーンシステムには無い魅力を求め、APM方式やスーパーオーバルエンクロージャーを採用し、点音源の理想を追求したスピーカーシステム。
ユニットには、オールホーンシステムに匹敵する諸特性を実現するスピーカーを目指し、5年の歳月をかけて開発されたAPM(Accurate Pistonic Motion)方式による502cm2と16cm2の平面スピーカーを採用しています。

ウーファーユニットでは、アルミスキンによってハニカムコアを挟んだ振動版を、4つの磁気回路とボイスコイルで4点駆動しています。分割振動モードの節目が集中するポイントを駆動しているためピストン領域を広くとることができ、使用帯域内の分割振動を無くしています。
また、ボイスコイル内のポールピースの量が振幅の状態で変化することでインダクタンス変化が起き、変調歪が発生してしまうのを防ぐため、ポールピースの先にトップポールを設け、ボイスコイルがどの位置にあってもインダクタンスが一定になるようにしています。
また、センターポールやプレートにスリットを切ってエディカレントを抑制しており、中域の分解能を向上させています。

トゥイーターでは、カーボンファイバーシートスキンによりハニカムコアをサンドイッチした振動版を採用し、強力な磁気回路と4点駆動のポイントを押えた大型ボイスコイルで駆動しています。
このユニットでは、ダンパーを磁気回路の中に組み込むという構造を採用し、エッジとダンパーの支持部のスパンを従来の2~3倍に拡げ、ローリングの発生を大幅に減少させています。

ネットワーク部は、ソニーがそれまでに行ってきた忠実伝送に向けてのアプローチをさらに発展させ、特に微小レベルの歪やノイズ成分の改善を徹底しています。
コンデンサーやコイル、抵抗など全てのパーツをSBMCで固定し防振性を向上させています。さらに、リード線だけでなく抵抗の巻線にも無酸素銅を使用し、コイルは全て空芯として磁気歪を防いでいます。
また、ウーファー用とトゥイーター用のネットワーク基板を出来るだけ離して設置し、磁気的相互干渉を防止しています。
そしてネットワークの各パートは、インシュレーターを介してエンクロージャーに取り付けられ、機械的振動による干渉をなくしています。

エンクロージャーには回折効果による弊害を防ぐため、楕円構造のスーパーオーバル・エンクロージャーを採用しており、スーパーオーバルという楕円形の一つのパターンを計算によって求め、ディフラクションによる音の反射を効果的に拡散しています。
構造は、ソニー独自の高度な加工技術により、天然木とパーチクルボードを交互に積層した構造となっています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:502cm2平面型
高域用:16cm2平面型
再生周波数帯域 20Hz~20000Hz
出力音圧レベル 88dB/W/m
インピーダンス
瞬間最大入力レベル 300W
定格入力レベル 100W
クロスオーバー周波数 1200Hz
外形寸法 幅545x高さ820x奥行375mm
重量 48kg