SONY TC-WR965S
¥69,000(1995年発売)
解説
A/B両デッキにドルビーS NRを搭載したツイン録再クイックリバースデッキ。
テープ2本への同時録音、Aデッキ両面の録音が終了するとBデッキが受け継ぎ、長時間の録音が可能なリレー録音などが行えます。また、テープ反転時の音切れの少ないクイックリバースメカを搭載しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーS NRをA/Bデッキに独立搭載しています。
Aデッキにワイドレンジ・ピッチコントロール機能を搭載しており、再生時にテープスピードを±30%の範囲で調整できます。
AデッキからBデッキへ、曲順を入れ替えてのテープ編集が簡単に行える28曲(片面14曲)RMS(ランダム・ミュージック・センサー)機能を搭載しています。再生側のAデッキで曲順をプログラムし、ボタン一つで選曲を開始します。曲が見つかるとBデッキの録音が開始され、次の曲の頭出し中は録音ポーズで待機状態となります。
ハイスピードダビング機能を搭載しており、半分の時間でダビングが可能です。
ファインセラミックコンポジット材をカセットホルダーに使用することで振動を吸収しています。さらに、カセットリッドにアルミ押出し材を使用することで精度向上を図っています。
カセットスタビライザーを搭載しており、テープ装填と同時にカセットドア内部のスタビライザーがハーフを固定し、テープの振動を抑えこみます。
ヘッド巻線に高純度無酸素銅PC-OCCを採用したPC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用しています。
ドルビーHX-PROを両デッキに独立搭載しています。
バイアス電流を信号の周波数やレベルに応じて1千分の1秒単位でコントロールすることで、高域のリニアリティを良好に保っています。
バイアス周波数を160kHzにしたスーパーバイアスを採用することで、バイアス信号の周波数をオーディオ信号帯域から離し、バイアスがオーディオ信号に与える干渉を低減しています。
テープごとに異なる磁性体の特性に合わせ、バイアス量と録音レベルを自動的にチューニングするオートキャリブレーションを両デッキに独立搭載しています。
サウンドオートフォーカスを搭載しており、録音レベルの設定をマイコンで制御しています。
この機能では、テープポジションやドルビーNRの有無を検知するとともに、入力レベルに応じて録音レベルを自動調整することで、レベルオーバーによる失敗を減らしています。
減算機能を搭載したFLリニアカウンターを搭載しています。
フェーダーボタンを装備しており、録音時にボタン一つでフェードイン/フェードアウトが可能です。
また、別売りタイマーを使っての録音にも対応しています。
マルチAMSを搭載しており、再生中の曲を基準として前後30曲までの素早い頭出しが可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
形式 | 4トラック2チャンネル |
ヘッド | 消去:2 録再:2 |
モーター | DCサーボモーター:2 DCモーター:4 |
SN比 | 57dB(EIAJ、ドルビーNR off、メタルテープ) 78dB(ドルビーNR C、ピークレベル、メタルテープ、聴感補正) |
周波数特性 | 25Hz~19kHz ±3dB(EIAJ、-20dB録音、メタルテープ) 30Hz~15kHz ±3dB(-4dB録音、メタルテープ) |
ワウ・フラッター (EIAJ) |
±0.09%Wpeak 0.05%WRMS |
歪率(EIAJ) | 1.8%(第3次高調波歪率、基準録音レベル250nWb/m、315Hz正弦波、メタルテープ) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 27W |
外形寸法 | 幅430x高さ135x奥行350mm |
重量 | 約6.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-J902 |