SONY TC-WR930
¥89,800(1986年頃)
解説
A/Bデッキ同時録音、連続録音が可能なリファレンス・ダブルリバースデッキ。
倍速ダビング時の音質を向上させる、ソニー独自のスーパーバイアス方式を採用しています。
従来の倍速によるダビングでは、20kHzの高い音楽信号が倍の40kHzの音楽信号に変わり、バイアス信号の周波数(105kHz)と近くなるため、ビート障害が発生し高域の周波数特性を伸ばせませんでした。
TC-WR930では、バイアス周波数を従来の倍(210kHz)に設定することでこの問題を解決しています。
コア材に優れた磁気特性をもつアモルファス合金を採用し、さらにコイル巻線にLC-OFCを使用したLC-OFC巻線レーザーアモルファス録再ヘッドを搭載しています。LC-OFCの採用により容量リアクタンスによる歪を抑え、音質改善を実現しています。
2巻のテープが一度に作れるA/Bデッキの同時録音が可能です。
ダブルデッキでオートリバース機能を搭載しており、さらに両デッキに録音機能を搭載しているため、AデッキのテープA面B面を録音後、自動的にBデッキの録音へ移ることが出来ます。これによりテープ2巻分の長時間連続録音が可能です。
倍速ダビング機能を搭載しています。
Aデッキのリバース再生→Bデッキのリバース再生を繰り返し、連続5往復までのリピート再生で、C-90テープを使用した連続15時間におよぶロングプレイが可能です。
オートポーズ機構とAデッキに装備したAMS(オートマチック・ミュージックセンサー)との組み合わせにより、選曲→録音の編集操作が素早く行えます。
ドルビーNR B-Cタイプを搭載しています。
1方向、往復、リピートの3モードが選べる録再オートリバース機能を搭載しています。
減算機能付きでA/B切換えが可能なリニア電子カウンターを搭載しています。
オートテープセレクターを搭載しています。
FL(蛍光表示管)ワイドレンジピークレベルメーターを搭載しています。
カウンター連動メモリーストップ/プレイ機能を搭載しています。
オートプレイ機能を搭載しています。
ソニーのレコードプレイヤーやCDプレイヤーとのシンクロ録音端子を搭載しています。
別売りタイマーにより留守録音や目覚まし再生が可能です。
ボリューム付ヘッドホン端子を搭載しています。
別売りのワイヤレスリモコンにより離れた場所から操作が可能です。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ヘッド | 消去:2 録再:2 |
モーター | DCサーボモーター:2 DCモーター:2 |
SN比 | 56dB(EIAJ) 59dB(Dolby off、ピークレベル、メタルテープ) 72dB(Dolby NR C) |
周波数特性 | 30Hz~17kHz ±3dB(EIAJ、メタルテープ) |
周波数範囲 | 20Hz~18kHz(EIAJ、メタルテープ) |
ワウ・フラッター (EIAJ) |
±0.065%Wpeak 0.045%WRMS |
歪率 | 0.5%(EIAJ、メタルテープ) |
消費電力 | 34W |
外形寸法 | 幅430x高さ130x奥行285mm |
重量 | 6.4kg |
別売 | ワイヤレスリモコン RM-88(¥10,000) |