SONY TC-WR900
¥79,800(1988年発売)
解説
ツイン録再リバース機能を搭載したダブルカセットデッキ。
A/B両デッキに、LC-OFC巻線を採用したレーザーアモルファス録再ヘッドを採用してます。
また、ハイスピードダビング時だけでなく、ノーマルスピード時の音質も向上させるスーパーバイアス方式を採用しています。
A/BデッキそれぞれにドルビーNRシステムを搭載しており、ノーマルスピード・モードでは、両デッキ独自にBタイプ/Cタイプ/OFFの3ポジションが設定できます。これにより、Cタイプで録音したテープをBタイプに変換してダビングするクロスドルビーNRダビングも可能となっています。
また、ノーマルスピード・ダビング時にはダビングレベルの調整も可能で、タイプIVメタルポジションテープからタイプIノーマルポジションテープにダビングする際など、テープの特性に合わせた録音や、フェードイン/アウトが行えます。
A/Bデッキそれぞれのテープ走行量を独立カウントする、分秒表示の減算機能付きリニア電子カウンターを搭載しています。A/B切替えで各デッキおおよその走行量を表示し、同時録音中やダビング中も、それぞれのデッキのテープ走行量が確認できます。
ノーマルスピードに加え、ハイスピードでA/Bデッキの動作タイミングを合わせたシンクロダビングが可能です。
オートポーズ機能を搭載しており、ノーマルスピードでのダビング時、Bデッキが1曲録音するたびに録音ポーズで待機してくれ、Aデッキで選曲しながらダビングが行えます。
再生中に約10秒以上の無信号部があると早送り、次の曲の頭から再生するブランクスキップ機能を搭載しています。この機能をノーマルスピード・ダビング時に動作させると、再生側テープの約10秒以上の無信号部を自動的に約5秒に短縮したダビングテープが作れます。
また、AMS機能により再生中の曲や次の曲の頭出しが行えます。
ディレクションモードスイッチを搭載しており、片面だけの録音/再生、モードで両面1サイクルの録音と連続サイクル再生、A/Bデッキのリレー録音及び連続リピート再生が選択できます。
テープ走行の安定性をさらに高めるツインロック・カセットホールディングメカニズムを採用しています。これにより、テープ走行中のハーフのガタつきや振動を軽減しています。
テープ走行状態を表示するディレクションインジケーターを搭載しています。
FL管によるレベルメーターを搭載しています。
クイックオートリバース機能を搭載しています。
オートプレイ機能や、カウンター連動メモリーストップ/プレイ機能を搭載しています。
Type I/II/IVのオートテープセレクターを搭載しています。
オートスペース付きRec Mute機能を搭載しています。
別売りタイマーにより留守録音や目覚まし再生が可能です。
出力可変のヘッドホン端子を搭載しています。
A/Bデッキどちらも操作できるワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは、基本操作に加えリニア電子カウンターのリセット、メモリー、A/B切替などが行えるほか、ソニーのリモコン対応CDプレイヤーと組み合わせて、リモコンによるワイヤレス・CDシンクロ録音も可能です。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ヘッド | 消去:2 録再:2 |
モーター | DCサーボモーター:2 DCモーター:2 |
SN比(EIAJ) | 56dB(Dolby off、ピークレベル、Metal-Sカセット) 72dB(Dolby NR C、ピークレベル、Metal-Sカセット) |
周波数特性 | 30Hz~18kHz ±3dB(EIAJ、Metal-Sカセット) |
周波数範囲 | 20Hz~19kHz(EIAJ、Metal-Sカセット) |
ワウ・フラッター (EIAJ) |
±0.07%Wpeak 0.05%WRMS |
歪率 | 0.5%(EIAJ、Metal-Sカセット) |
消費電力 | 27W |
外形寸法 | 幅430x高さ120x奥行310mm |
重量 | 5.7kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-900W |